空気の力や重力を活用するリニア中央新幹線の非常口工事 高さは慣れるのか
建設が進むリニア中央新幹線。その都市部非常口のうち、「ニューマチックケーソン工法」でつくられた最初のもの、坂下非常口が完成しました。その現場で地の底へ潜り、自然の力を活用した工法の仕組みなどを取材しました。
この記事の主な内容
・長さ約34.2kmの第一中京圏トンネル
・「ニューマチックケーソン工法」で最初の完成
・寝転がって撮影するカメラマン
・こういう場所は慣れるらしい
・目の錯覚でそう見えませんが「真円」です
・約10.1kmの第一中京圏トンネル坂下西工区
・シールドマシンで鉄筋コンクリートごと掘ってしまう
・地質の状況や地下水の高さによって工法を判断
・空気圧に重力 自然の力を活用する「ニューマチックケーソン工法」
・水の力を借りることも
【画像枚数】全17枚
長さ約34.2kmの第一中京圏トンネル
JR東海が、まず品川~名古屋間で進めている中央新幹線の建設。愛知県春日井市でその「坂下非常口」が2020年10月29日(木)に完成し、12月24日(木)に報道陣へ公開されました。本線トンネルを掘削するシールドマシンの基地として、開業後はトンネル内の換気や異常時の避難、保守作業で使用する施設です。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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