“カスハラ”させない! タクシー乗ったら「防犯カメラ作動」表示 日本交通「安心して働ける環境を」

実証で効果が得られ導入へ。

車内に電光掲示で「防犯カメラ作動」

 タクシー大手の日本交通は2023年10月20日、車内に「防犯カメラ作動」などと表示する電光掲示板を取り付けた車両の運用を12月1日から本格的に開始すると発表しました。

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電光掲示板を取り付けたタクシー(日本交通の画像を加工)。

 これはいわゆる「カスタマーハラスメント」対策の一環。同社のタクシーではドライブレコーダーを室内カメラ付きのものに交換するなどし、防犯カメラの存在をステッカー掲出で知らせていたものの、それが知られていないケースも見受けられるといいます。そこで、車内後席の天井に電光掲示板を追加設置し、より明確に表示するといいます。これならば確かに、否が応でも目に入りそうです。

 この取り組みは8月から検討を開始し、2台のタクシーで電光掲示板の実験運用をした結果、一定の効果が得られ、利用者からも好意的な意見があったことで、導入を判断したということです。

 合わせて、運送約款へのカスタマーハラスメント行為の明記、新型ドライブレコーダーを活用したSOS通報体制の整備を行い、乗務員が安心して働ける職場環境の整備を推進するとしています。

 電光掲示板は日本交通の直営事業所および直系子会社の都内(東京23区、武蔵野市、三鷹市)タクシー車両約2800台のうち、女性または新人乗務員が乗る約500台から順次装備、最終的には全車へ拡大していく計画だそうです。

 日本交通は「乗務員が安心して働けるよう多面的に取り組むことで、これからも社会の移動インフラとしての責務を果たしてまいります」としています。

【了】

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