首都圏タクシー実質値上げへ「物価高騰への対応&労働環境の改善」が目的

人材の確保も改定理由のひとつだとか。

新運賃の適用は11月20日から

 国土交通省関東運輸局は2023年10月20日(金)、東京都多摩地区、神奈川県京浜地区および相模・鎌倉地区、埼玉県、千葉県、山梨県B地区(大月市、都留市、富士吉田市、上野原市、小菅村、丹波山村、忍野村、富士河口湖町、道志村、鳴沢村、西桂町、山中湖村、南部町、早川町、身延町)のタクシー運賃を改定すると発表しました。
 
 適用は11月20日(月)からで、値上げが主体となります。

 運賃改定率(所要増収率)は10.03~最大13.88%。一部地域を除くと基本的には初乗り運賃や加算運賃は金額こそ変わらないものの、設定距離が短くなります。

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タクシーのイメージ(画像:写真AC)。

 たとえば、東京都多摩地区は現状、初乗りが距離1.2kmで500円、加算分が距離257mごとに100円でしたが、改定後は初乗りが距離1.091kmで500円、加算分が距離233mごとに100円となります。

 山梨県B地区は、初乗りが距離1.8kmで740円、加算分が距離240mごとに90円でしたが、改定後は初乗りが距離1.2kmで600円、加算分が距離229mごとに100円となります。
 
 また埼玉県B地区(熊谷市、行田市、加須市の大半、本庄市、羽生市、深谷市、秩父市、美里町、上里町、寄居町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町)は、これまで初乗りが距離1.47kmで620円、加算分が距離297mごとに100円でしたが、改定後は初乗りが距離1.031kmで500円、加算分が距離259mごとに100円となります。

 この埼玉B地区の改定により、適用距離こそ異なるものの東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で初乗り運賃500円、加算運賃100円に統一されています。

 関東運輸局によると、今回の運賃変更によって物価高騰に対応するとともに、タクシー運転者の労働環境の改善・人材確保が図れるとしています。

【了】

【地味に差が出るかも】実質「値上げ」なタクシー運賃の改定 その詳細

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