「ホンダジェット」のトイレにシートベルトがあるのですが…なぜ? 理由が意外すぎた!

翼の上にエンジンを配した設計が特徴のビジネスジェット「ホンダジェット」は、機内にも特徴があります。トイレにシートベルトがあるのです。なぜでしょうか。

「CAさんがいないから」と思いきや

 超小型飛行機を意味するVLJ(ベリー・ライト・ジェット)クラスでヒット作となっているホンダ・エアクラフト・カンパニーのビジネスジェット「ホンダジェット」は、翼の上にエンジンを配した設計が特徴です。しかし、実は機内にもユニークなポイントが存在します。この機のトイレ(オプションで設置可能)には、旅客機で見ない座席ベルトも付けられているのです。なぜなのでしょうか。

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ホンダジェット エリートII(画像:ホンダ エアクラフト カンパニー)。

 筆者(加賀幸雄)は当初、トイレの座席にベルトが付く主な理由は「自己責任」と考えました。旅客機と異なり客室乗務員は搭乗せず、乱気流が予測される際にアナウンスが確実にあるか分かりません。

 このため、「使用中」の揺れに備えるためと思っていました。そのため、ホンダ・エアクラフト・カンパニーに問い合わせてみたところ、意表を突く回答を得ることができました。

「トイレの座席ベルトの主な目的は、客室の座席と同じように通常の運航時の座席として使うため」だそう。つまり、スペック上の搭乗者数に関してのものでした。

 ホンダジェットの定員は操縦士1名と乗客7名、または正副操縦士2名と乗客6名なので、機長のみが乗るフライトで満席なら、乗客の1人は副操縦士席、残る1人はトイレに座ることもできます。

【写真】マジであるよ… これが「ホンダジェットのユニーク化粧室」内部です

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