「ホンダジェット」のトイレにシートベルトがあるのですが…なぜ? 理由が意外すぎた!

トイレにまで見えた探究心

 ただし、回答には「性能上、(トイレも)座席に数えることができる」とも記されていて、実際にトイレを客室の座席と同じように使うケースは、さほど多くないとのことでした。

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現在開発が進められている「ホンダジェット・エシュロン」のイメージ。機体は大型化の予定だ(画像:ホンダ エアクラフト カンパニー)。

「トイレも座席」の回答に軽く驚いたものの、筆者が感じたのは、これも航空機の設計で必要な「トレードオフ」の1つであり、日本人が工芸品の製作で見せる「探求心」に似ているということでした。

 トイレのオプション装備は、実は同じクラスで機体最後部にエンジンを備えたほかの機種にもあります。ホンダジェットはもともと、それらの他機種より客室容積を確保しているため、トイレの座席を定員数に含めなくても“狭い”と思われないでしょう。

 とはいえ、定員数に1人カウントできないのは、セールス上で不利と言えます。そのため、一見、素人目に驚かれる「トイレも座席」を受け入れる代わりに「定員8人」を得たといえます。

 ちなみに、主翼上にエンジンを配置したのは、客室への騒音を弱め、かつ客室容積を増やすためにデザインされたものとのことです。

【了】

【写真】マジであるよ… これが「ホンダジェットのユニーク化粧室」内部です

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