リニアは奈良120年以上の悲願? その経路で変わる記録

奈良県もうひとつのオンリーワン

 奈良県は現在、JR線のない沖縄県を除き日本で唯一、JRの特急列車が走っていません。

 かつて、走っていたことはありました。名古屋~東和歌山間を奈良駅経由で結ぶ特急「あすか」です。しかし1965(昭和40)年に走り出したものの、わずか2年後、1967(昭和42)年に廃止されてしまいました。

 この「あすか」以降、国鉄・JRの特急は奈良県内で臨時運行されることはあっても、定期列車として走ったことはありません。これついても、リニアが通れば変わることになります。

 ちなみに、JRの特急が奈良県を走っていない理由のひとつに、「近鉄特急王国」であることが挙げられます。近鉄の特急は同県内を多数走行しており、大阪や京都、名古屋、伊勢志摩方面を連絡。観光や通勤の足として活躍しています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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2件のコメント

  1. 特急あすかは、キハ80系くろしおの間合い使用であり、運転区間、運転時間帯共に客の需要を無視したスジ屋の遊びで生まれた列車であり、こんな列車が支持されるはずがない。

  2. 三重と奈良のJR事情は近鉄に圧倒されて悲惨だからなぁ
    JRの本気が見たい