LINE府議 地元はロマンスの聖地 そんな列車も

無料通話アプリ「LINE」で女子中学生と騒動を起こした大阪府議の地元は、男女が出会うロマンチックな場所でした。過去には「男女の列車」が出会うイベントも。

『古今和歌集』にも登場するラブロマンスの地

 無料通信アプリ「LINE」を使って女子中学生とトラブルを起こし、波紋を広げている大阪府議の山本景氏(34)。同氏は大阪府東部にある交野(かたの)市の出身で、大阪府議会選挙にも交野市選挙区から出馬、当選しました。

 この交野市、男女の出会いにまつわるロマンチックな場所だったりします。市内には「天野川」が流れ、その橋に架かるのは「逢合橋」。天棚機比売大神、つまり織姫を祀る「機物神社」もあるなど、七夕伝説や関係する史跡が存在。織姫と彦星が出会う「七夕のまち」なのです。

 その七夕伝説は古くから存在していたようで、天野川は平安時代の『古今和歌集』にも登場。「六歌仙」のひとり在原業平が「狩り暮らし たなばたつめに宿借らむ 天の河原に我は来にけり」という歌を残しています。「狩猟で天の河原にきたからには、織姫に宿を借りようか」といった主旨です。

 また、この業平の歌に対し紀有常が「ひととせに ひとたびきます 君待てば 宿かす人も あらじとぞ思ふ」と、つまり「織姫は彦星を待っているのだから貸してくれないと思う」という歌を返しています。かつて「交野が原」と呼ばれたこの地は、いにしえの時代からラブロマンスにあふれる場所なのです。

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