「トワイライト」引退に4500人集結 なぜそこまで注目されるのか

寝台特急「トワイライトエクスプレス」の運転終了にあたり、その最後を見届けようと大阪駅と札幌駅には合わせて約4500人もの人々が集まりました。「トワイライト」のなにがそれほど、人を引き付けるのでしょうか。そこには十分な、いくつもの理由がありそうです。

日本の看板列車「トワイライト」

●食堂車の存在とその品質

 「トワイライト」は、日本の鉄道では希少になった食堂車(レストランカー)を連結。フランス料理をコースで楽しむことができました。

Large 20150313 01
「トワイライト」のレストランカー「ダイナープレヤデス」(2014年10月、恵 知仁撮影)。

 ちなみに2015年3月におけるそのコース内容は「北海道イクラのコルネ」「青森産鴨のテリーヌ 新潟特産「おけさ柿」のチャツネ・ソース」「蟹と蛤のビスク ようていJA産ユリ根のコンポート」「日本海あんこうのサルティンボッカ 香草入り手打ちパスタ添え」「トワイライト厳選の黒毛和牛のグリエと牛舌の煮込み 里芋のムースリーヌ」「プレアデス(パルフェ・グラッセ) マカロン、果実のサラダ、ハスカップのソース」「潮の香りのするバター」というものです。

 また大阪発札幌行きの列車は、昼夕朝の3食すべてを提供する数少ない列車でもありました。

●「トワイライト」な車窓

 日没時刻は季節で異なるため必ずしも見られたわけではありませんが、「トワイライト(日没後や日の出前の薄明、薄暮)」という列車名の通り、日本海へ沈む夕日を車内から堪能することができました。また琵琶湖、北海道の駒ヶ岳や内浦湾など、ほかにも車窓の見どころが多数存在しています。

●JRの歴史と共に

 「トワイライト」は1987(昭和62)年に国鉄が分割民営化されたのち、1989(平成元)年に登場した列車であるため、特に長い歴史は持っていませんが、分割民営化後、JR西日本の看板列車として、またJR時代の新しい寝台特急として歴史を刻んできました。

●「日本の看板列車」

 このように、「トワイライト」は希少でシンボル性の高い列車です。JR西日本の看板列車である以上に、「日本の看板列車」のひとつとしても過言ではないかもしれません。その引退が非常に大きな注目を浴びるのは、必然です。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス