クルーズブームで、クルーズ人口が減る日本 その特殊な構造

昨年、テレビCMで盛んに「オードリーの船」とクルーズ船のCMが流れるなど、日本にもクルーズブームが来るのでは、という見方がありました。にもかかわらず、国土交通省が5月に発表した統計によると、日本人のクルーズ人口は減少しています。日本のクルーズ業界にいま、何が起こっているのでしょうか。

国際スタンダードとは異なる日本

 その秘密は、この「クルーズ人口統計」自体に隠されているという説があります。「そもそもこの統計自体が上げ底だったのでは?」と、疑問が上がっていることがひとつです。

 例えば海外クルーズの目的地。日本人が近場のアジア以外でもっとも出かけているクルーズエリアは、この統計ではカリブ海や地中海でもアラスカでもありません。20年以上に渡って、北欧・バルト海とされていたのです。この統計は1泊以上を洋上で過ごす人をカウントしており、バルト海を1泊で渡るフェリーの日本人乗客数を統計に含めているからです。

 これが2014年は1万8000人(外航クルーズ客の14%)でしたが、毎年2万人から3万人、一時期は外航クルーズの30%を北欧フェリーが占めていたこともあります。そもそも日本の「クルーズ人口」は上げ底だったのです。

 国内はどうでしょうか。長距離フェリーのトラック輸送が止まるお正月にフェリー会社は小笠原や南西諸島に「クルーズ」するわけですが、これらの「お正月フェリー」に乗る乗客もクルーズ人口に含めています。

 国際的なクルーズ統計として使われている北米クルーズ協議会(CLIA)やイギリスのクルーズ統計などでは、これら移動を目的とした乗客の数字は含まれておらず、日本の統計は国際スタンダードには合っていません。日本で現在のようなクルーズが始まって25年、このあいだ伸び悩むクルーズ人口数にちょっとお化粧してみたかったのかもしれませんが、そもそも日本のクルーズ人口はそれほど多くはなかったというわけです。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス