クルーズブームで、クルーズ人口が減る日本 その特殊な構造

昨年、テレビCMで盛んに「オードリーの船」とクルーズ船のCMが流れるなど、日本にもクルーズブームが来るのでは、という見方がありました。にもかかわらず、国土交通省が5月に発表した統計によると、日本人のクルーズ人口は減少しています。日本のクルーズ業界にいま、何が起こっているのでしょうか。

世界で話題になる「何故、ニッポンは?」

「オードリーの船」とは、昨年盛んにテレビコマーシャルが流されたダイヤモンド・プリンセスの、日本発着クルーズのキャッチフレーズです。外国クルーズ会社の日本市場への本格参戦に、クルーズファンは誰もが「これで日本にもクルーズブームがやって来るに違いない」と、期待に胸躍らせたものでした。

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三菱重工長崎造船所で生まれ、イギリスの会社が所有、運行している「ダイヤモンド・プリンセス」(画像提供:Yali Shi(C)123RF.COM)。

 しかし2015年5月15日(金)、国土交通省が発表した「2014年の我が国のクルーズ等の動向について」、いわゆる「クルーズ人口」の統計を見てがっくり。2014年、クルーズに参加した日本人は23万1300人と、前年を2.9%も下回ってしまったのでした。

 その最大の理由は、日本国籍の客船「ふじ丸」がサービスを止めたことによる供給減とされています。プリンセスクルーズが大型船を2隻、またロイヤルカリビアンクルーズやコスタクルーズなどの外国船社も日本人向けクルーズを増やしたにもかかわらず、減少だけにショックは大きかったようです。

 2006年にコスタクルーズが参入するまでクルーズ人口がほぼ0人だったお隣の中国では昨年、69万人と日本を抜き去り、かつ増便がどんどん進んでいます。そして「何故、ニッポンは?」と、世界のクルーズ船社で話題にもなっています。

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