小型機墜落事故が影響 調布飛行場まつりが中止に
東京都港湾局は、9月17日、今年度の「調布飛行場まつり」を中止すると発表しました。7月26日に起きた、小型飛行機墜落事故の影響に配慮したものと思われます。
7月の小型飛行機墜落事故が影響
東京都港湾局は、2015年9月17日、今年度の「調布飛行場まつり」を中止すると発表しました。
同局では理由について、「先般の調布飛行場付近における航空機墜落事故をふまえたもの」としています。その事故は、2015年7月26日に発生しました。
事故当日、調布飛行場から伊豆大島に向かっていた小型飛行機「パイパーPA-46型機」が、離陸直後に付近の住宅地に墜落。住宅9棟が破損や焼損の被害を受けました。
この事故では、パイロットと乗客1人のほかに、巻き添えとなった住宅で1人が死亡し2人が負傷したことから、近隣住民の間に不安の声が広がりました。
国土交通省の調査では、事故機が、理論上の最大離陸重量に対して、ほぼ限界に近い乗客と燃料を積んでいたこと、事実上の飛行理由が、調布飛行場では禁止されている「遊覧飛行」だった可能性が高いことなどもわかっています。
そのため、実態の把握が困難な自家用飛行機が、調布飛行場を使用することの是非についての議論も起こりました。
今回の「調布飛行場まつり」中止は、こうした背景に配慮したためと思われます。
【了】
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