もはや風前の灯? 日本の豪華客船建造、その火が消えるとき

世界有数の造船技術を持つとされる日本。しかしいま、豪華客船の建造能力を喪失する危機に直面してます。

業界のリーダー、三菱重工の失敗

 日本の造船業で「悲願」ともされた、豪華客船の建造。その灯が消えてしまうかもしれません。

 三菱重工・長崎造船所が現在、ドイツの豪華客船建造において、当初予定の納期を9か月間引き延ばさざるを得なくなっています。それだけでなく、受注船価の165%増しにあたる1646億円もの損失発生が確定。これは造船の常識からすれば、けた外れの損失です。

護衛艦の建造なども行っている三菱重工の長崎造船所(本工場)。かつて戦艦「武蔵」もここで誕生した(2014年2月、恵 知仁撮影)

 さらに工程の再遅れも起きていると見られ、「このままでは今年12月の新しい納期も守れるかどうか」という綱渡りの操業が続いています。

 業界内からも「三菱さんの、次のプロジェクトへの受注取り組みは実際上、無理だろう」という見方さえ出ています。韓国・中国の追い上げのなかで、付加価値の高い客船建造にシフトしていこうとした造船業界のリーダー、三菱重工の失敗は、日本の造船業にボディブローのように効いてくるのかもしれません。

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コメント

3件のコメント

  1. どうでも良い話。
    今までのツケが回ってきただけだからね。

    遅かれ早かれ、日本のほとんどの企業が歩む道だよ。

  2. >三菱重工は船主から大幅な設計変更を求められ、やり直しなどで大混乱に陥りました

    船主から設計変更があるのに三菱が負担することに疑問を感じませんか?
    記事にするならば少し取材したらどうですか?

    「三菱にしか作れない」とか寝言書いてますが、
    本当のことを知ったら「三菱万歳」という気分になれませんよ
    まあ 本当のこと書いたら大変だとは思うけど・・・・

  3. 豪華客船瀬戸内パイレーツ1世号を造り乗りたい。伊予之鈍才です。
    三菱の豪華客船の事情は知りませんが。
    僕の船を造くるのに力を貸してほしい❗
    時代に即した。どこまでどうかは知りませんが瀬戸内海との約束を果たしたい❕
    この船が造られると大きな流れが出来る。これからの時代に必要な船未来を切り開く船。