メルセデス・ベンツ、今年初の年間首位か 好調な国内販売、ユニークな戦略

日本で「メルセデス・ベンツ」の販売が好調です。そこには従来のイメージを覆すユニークな戦略がありました。

クルマをあえて販売しないことの効果

 メルセデス・ベンツの好調を支えている要因は、それだけではありません。近年取り組んできた“ブランド発信拠点”による成果も大きいといいます。「メルセデス・コネクション」や「MERCEDES-ME」といった施設です。

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羽田空港で2015年7月にオープンしたカフェラウンジの「MERCEDES-ME」(画像出典:ダイムラーAG)。

 これは2011(平成23)年より始まった取り組みで、新型車の展示スペースにカフェやレストランなどを併設したもの。「メルセデス・コネクション」なら試乗も可能です。

 そしてどの拠点も車両販売は行ってはおらず、興味を持った人が気軽に訪ねられるのがポイント。東京と大阪のみではありますが、これらの施設が、新しい顧客とディーラーとの橋渡しとして重要な役割を果たしているのです。

「メルセデス・ベンツ」好調の裏には、築き上げてきた信頼とブランド性を基盤とした上に、柔軟なクルマ選びが進みつつある日本市場で、新たな顧客の関心を捉えたことにあるといえるでしょう。

 また「Sクラス」より始まった新デザイン戦略により、従来同様の高級感や完成度を備えながら、いままでメルセデス・ベンツには少々不足していた“艶っぽさ”が加わったことは、大きな魅力です。この点も、このところの好調を支えるひとつの要因といえます。さらに来年は、メルセデス製であることを前面に打ち出した新型「スマート」に加え、SUVラインナップもより強化させていくというだけに、しばらくはメルセデス・ベンツの独走が続くかもしれません。

【了】

Writer:

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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