「初日の出」で活用される飛行機の特徴

機内から写真を上手く撮るコツ

 飛行機の機内からキレイな写真を撮るのは、カメラの扱いに慣れている人でも意外と難しいものです。理由として、飛行機のガラスは三重になっているため反射しやすいこと、機内の自分や照明の映り込みがあることが挙げられます。

 そのためキレイな写真を撮りたいならば、「黒」など反射しにくい色の服を着るのがポイント。また反射していたら、手などでガラスを覆うことによりそれを緩和させることができます。

 またデジタル一眼レフカメラならば、絞りは開放に近いほうが良いでしょう。窓の汚れを拾ってしまうことがあるからです。

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「初日の出フライト」を終え羽田空港着陸時、翼の下に見えた富士山。あえて写真に翼を入れるのもテクニックのひとつ(2015年1月1日、チャーリィ古庄撮影)。

 あとはコンパクトデジカメでも携帯のカメラでも、地平線・水平線をまっすぐにするよう気をつければ、キレイに安定した構図で「初日の出」などを撮影できます。また、座る場所によっては構図にエンジンや翼を入れることにより、「機窓の景色」ということを記録に残すことも可能です。ぜひチャレンジして、キレイな写真をたくさん撮ってください。

【了】

Writer: チャーリィ古庄(航空写真家)

1972年生まれ。軽飛行機の操縦資格を持つ旅客機専門の航空写真家。主に国内外の航空会社、空港などの広報宣伝写真、航空雑誌の撮影などを行っている。旅客機関連の著書、写真集は20冊ほどあり。世界で最も多くの航空会社に搭乗したギネス世界記録を持つ。Canon「EOS学園」航空写真教室講師。

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