「しらせ」昭和基地へ接岸成功 船の重量で氷を砕き進むこと931回

南極観測船「しらせ」が、昭和基地への接岸に成功しました。10日間かけ、海氷を突破しての達成です。

厳しい海氷状況で3年連続の達成

 文部科学省は2016年1月4日(月)、第57次南極地域観測隊を乗せた南極観測船「しらせ」(基準排水量1万2650トン)が現地時間の1月4日(月)1時45分(日本時間7時45分)、昭和基地の沖合およそ500mにある定着氷(動かない氷)に到着。昭和基地への接岸を果たしたと発表しました。

 昭和基地には桟橋がありません。そのため燃料を「しらせ」から基地内の貯油タンクへパイプライン輸送するためのホースが届く場所(東オングル島の沖合約1km以内)にある定着氷に到着することで、「接岸」したとされます。

160106 shirase 01
南極の昭和基地沖合にある定着氷に到着した「しらせ」(写真出典:国立極地研究所)。

 昭和基地のある南極リュツォ・ホルム湾は近年、厳しい海氷状況にありますが、「しらせ」は10日間かけてそれを突破。勢いをつけて氷に乗り上げ、船体の重さで氷を砕いて進む「ラミング」は931回を数えたといいます。

 なお今回の接岸により、2009(平成21)年に建造された現在の2代目「しらせ」は初めて、昭和基地への接岸を3年連続で達成。これまでの合計では、7回挑戦して5回接岸を果たしています。

 ちなみに、初代の南極観測船「宗谷」は6回挑戦して一度も接岸できませんでした。2代目「ふじ」は18回中6回、先代「しらせ」は25回中24回接岸に成功しています。

【了】

この記事の写真一覧

関連記事

最新記事

コメント