キティ電車、乗客は埼玉の夢 西武で期間限定運行
東京都や神奈川県などと比べ弱い埼玉県
『ハローキティ』が西武電車にラッピングされた背景には、それが国内のみならず、海外でも高い人気を持っていることがあります。この「秩父 ハローキティ トレイン」は、近年その数が大きく増加している訪日外国人、いわゆる“インバウンド”が強く意識されて登場しました。
出発式に参加した埼玉県観光課の今成課長は、「埼玉県へ訪れる来日外国人の数を2020年の『東京オリンピック・パラリンピック』までに100万人へ増やしたい」と、今後の目標を話しました。
ただ、同県へ対する来日外国人の注目は、近隣の東京都や神奈川県などと比較するとまだ弱いのが現実といいます。観光庁による2014年のデータでは、外国人観光客の訪問率は東京都が1位で51.4%、神奈川県が4位で12.3%なのに対し、埼玉は21位で1.8%です。
そうしたなか、埼玉県有数の観光エリアである秩父に登場した、海外からの人気も高い『ハローキティ』のラッピング電車。国内外の人々のみならず、“埼玉の期待”も乗せて走り出しました。
なお、この「秩父 ハローキティ トレイン」は西武池袋線・秩父線で1月16日(土)から3月27日(日)まで、期間限定で運転される予定です。またその運行期間中、「Hello Kitty meets 秩父」の特別限定ピンバッジが貰える「スタンプラリー」なども実施されます。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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