グニャっとカーブする6車線の国道、実は“円を半周”してる!? かつてあった「日本最大級の円形交差点」とは? 大改造から19年 バイパスできずに39年
沖縄本島の大動脈「国道58号」にはかつて、日本最大級のロータリー交差点がありました。その跡地と、周辺で進むバイパス計画の現状を取材しました。
日本最大級ロータリーの「痕跡」
沖縄本島西岸を縦に貫く大動脈「国道58号」は、県庁所在地である那覇市から北部の中心都市の名護市にかけて、拡幅工事や並行するバイパスの建設など、各所で改良が続けられています。
そのため那覇市から名護市までの間で国道58号が“ほぼ現道1本だけ”なのは、宜野湾市で国道58号「宜野湾バイパス」と合流する「伊佐(北)」交差点から、国道58号現道と「恩納南バイパス」が分岐する恩納村(おんなそん)の「仲泊」交差点までの区間、そして「恩納バイパス」の北端「瀬良垣」から「名護東道路」が分岐する「数久田IC」交差点までの区間のみとなっています。
このうち前者の嘉手納町内では、那覇方面からの片側3車線の国道58号のうち右側車線が沖縄市方面に分岐して県道74号となり、恩納村方面へは片側2車線で進みます。また反対の恩納村方面からは片側2車線の道に県道74号が合流、そのまま3車線となって那覇方向につながります。
ただ地図を見ると、この交差点は不自然に屈曲しているのがわかります。そしてその屈曲の内側は土地が円形に区画され、西側から北側にかけてはその円に沿う形で建物が建っています。
じつはここにはかつて、円形の交差点「嘉手納ロータリー」が設置されていました。その直径は日本最大規模の約120mで、現在の区画はその名残りを反映したものです。
当時の那覇市方面からの国道58号は、チェーンの洋菓子店「Jimmy’s(ジミー)」嘉手納店の先でゆるやかに左へ曲がり、このロータリーに南側からほぼ直角に進入し、ロータリーを半周して北側に抜ける構造でした。また県道74号の沖縄市方向へは、国道58号の右側レーンが高架橋となり、分岐したのちにロータリーの南東側に沿ってショートカットしていました。
ロータリーは今でいう「ラウンドアバウト」と同様の構造ですが、後者は交差点内の「環道」が優先という交通ルールがあり、一時停止を原則不要としている点が異なります。とはいえ、信号なしに多方向の交通をさばける利点は同じです。
しかし、流入する交通量がキャパシティを上回ると、ロータリー内にクルマが滞留し、接続する道路の渋滞につながります。またロータリー内では前後左右のクルマに気を配る必要があり、混雑が進むと交通事故のリスクも高まります。





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