ガソリンなど車内持込禁止へ 東海道新幹線の事件受け 大量のヘアスプレーもNG

鉄道車内へ持ち込めるものについて、JR旅客各社をはじめとする全国の鉄道会社がルールを変更しました。2015年に東海道新幹線で発生した放火事件を受けたもので、ヘアスプレーなども新たに制限されます。

酒類は2リットル、もしくは2キログラムまで

 JR旅客各社、全国の大手私鉄などは2016年3月31日(木)、鉄道車内へ持ち込める手回り品のルールを一部変更すると発表しました。

 これまでガソリンと灯油、軽油は、容器を含む重量が3キログラム以内であれば車内へ持ち込むことができました。しかし4月28日(木)以降に順次、そうした可燃性液体は量にかかわらず、車内への持ち込みが禁止されます。

 2015年6月30日、走行中の東海道新幹線「のぞみ225号」車中で男性がガソリンをかぶって焼身自殺を図り、その男性と巻き添えになった女性1人が死亡する事件が発生しました。これを受け、変更されるものです。

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放火事件を受け、東海道新幹線は防煙マスクや防火手袋を新たに車内へ搭載。写真はそれを用いた訓練の様子(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 ただ例外もあり、可燃性液体を含んでも酒類・化粧品類・医薬品といった日常の用途に使うもので、小売店などで一般的に購入できる製品であれば、2リットル以内、また容器を含む重量が2キログラム以内の制限で、引き続き車内へ持ち込むことができます。

 また高圧ガス、可燃性固体を含むものについても、小売店などで一般的に購入できる製品ならば、同様の条件で車内へ持ち込むことができます。

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