今や日欧航路は週1便 空港に続き「ハブ港湾」も韓国へ? 国交省に聞く港湾政策

阪神・淡路大震災が落とした影

――そもそもアジアの港との差がこれほど大きくなったのはなぜですか。

松良さん「日本の港のコンテナ取扱量は決して減っているわけではなく、2015年の京浜港は1984(昭和59)年の3.8倍、阪神港は2倍以上に増えています。しかし、アジアの港の伸びがそれ以上に大きく、上海は300倍以上、香港は10倍、釜山は19倍に伸びています。また1995(平成7)年の阪神・淡路大震災で神戸港の取扱量が半分になってしまい、ハブ機能が釜山に移ってしまったことも大きな理由です」

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インタビューに応じる、国土交通省港湾局 国際コンテナ戦略港湾政策推進室の松良精三室長(2016年8月、青山陽市郎撮影)。

――具体的な成果は見え始めていますか。

松良さん「神戸港のコンテナ取扱量は増加傾向にあり、2015年は阪神・淡路大震災以降、最高の取扱量を記録しました。そのほか、西日本の各港から阪神港に向かう国内航路が週68便から週95便へ4割増加しました。ですのでジワジワと成果が出始めています。とはいえ、欧州便が減ってしまったことも事実。これには日本の産業の空洞化が進んでいることが影響しているかもしれません。なお、2020年頃からコンテナ船の燃料が重油から液化天然ガス(LNG)にシフトする動きが予想されています。世界最大のLNG輸入国である日本はシンガポールと連携し、既存のLNG基地を活用してLNGの燃料供給拠点を設けることで、欧米航路を誘致することも計画しています」

――ありがとうございました。

【了】

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コメント

4件のコメント

  1. 韓進海運も現代商船も経営が苦しいから、釜山港も今後はどうなるか分かりませんけどね。

  2. 東京港は羽田空港の更なる拡張など航空便需要も続くのだから、「空は東京・海は横浜」とキッチリ役割分担を決めて横浜港へ集中投資をする必要があると思う。内輪で取り合いも原因ではないの?「あれもこれも東京」の一極集中は個々でもデメリットなのでは?

  3. 個人的には日本海側、とりわけ中国やロシア便の天然ガスなら福井や富山、新潟に大規模な港があっても良いと思う。
    実際、日本の貿易相手の75%が中国やロシアなどと言ったユーラシア大陸、残り25%の内、15%位は、豪州やニュージーランドなどでアメリカとの貿易は1割もない。
    実際、アメリカとの貿易額(一時期、4割→1割以下)は減少傾向にあり、アメリカの国力低下と共に中国やロシア、イランなどのLNGや石油などの輸入が増加している。
    東京(や仙台などの特に東北太平洋側や東関東)に大規模な港を作っても貿易相手がアメリカだけになるから、日本海側や西日本を強化する方向を示す必要があるだろう。

  4. ぼくちんさんの
    >「空は東京」

    今の様に羽田を拡張できて、便数も増やせるなら、成田を作る必要はなかった。この2空港間で乗り継げず、ハブ空港になってない。地方空港からの旅客ハブ機能は仁川にかっさらわれた。

    神戸大阪横浜川崎東京の個別の港湾運営整備から国の統合運営に変わるのはいいが、京浜と阪神に分ける必要は、本当にあるのか? どちらか一方に集中した方が良くないか? 空と同じ事にならなければよいのだが。