「飛鳥II」次の世界一周はリーズナブル? 20年前並みの価格、他社との比較は…
クルーズ各社が実施するツアーは…?
では他社は、具体的にどのくらいの価格設定になっているのでしょうか。以下は各社が2018年に予定している世界一周クルーズの一例で、2017年2月27日(月)現在のデータです。
●キュナード(イギリス)
・「クィーンエリザべス」(9万総トン、乗客定員2100人)、2018年1月7日から5月10日(123日間)、サウザンプトン発着。240万1000円から
最低料金はインサイド、つまり窓のない部屋のものです。「飛鳥II」の最低料金(アウトサイドキャビン)と同水準のランクであれば336万1000円からになります。フルクルーズ参加客のチップは不用ですが、ほかに16万円程度の港湾使用料などがかかります。ランクによってはすでに完売のカテゴリもあります。
●ホーランドアメリカライン(アメリカ、オランダ)
・「アムステルダム」(6万2735総トン、乗員定員1380人)、2018年1月4日から4月28日(113日間)、フォートローダーデル(フロリダ)発着、1万7699ドル(約198万円)から。
こちらも最低料金はインサイドの部屋です。ただし2017年2月27日(月)現在、このツアーは完売しています。ちなみに最も高額なランクは20万3999ドル(約2290万円)です。
●リージェント・セブンシーズ・クルーズ(アメリカ)
・「セブンシーズナビゲーター」(2万8550総トン、乗員定員490人)、2018年1月8日から5月25日(137日間)、ロサンゼルス発着、5万8799ドル(約664万円)から。
他社では有料の寄港地ツアー、船上でのアルコール類、チップなどが乗船料金に含まれています。
●ピースボート(日本)
・「オーシャンドリーム」(3万5265総トン、乗員定員1422人)、2018年5月8日から8月21日(106日間)、横浜発着、129万円(インサイド、4人部屋1ベッド利用、早期割引料金)から。
年3回程度の世界一周を実施中。ふたり部屋のペア使用は、ひとり161万円(早期割引料金)から。港湾使用料、チップなどで別途11万900円必要です。
クルーズ各社によって、出発・帰港港への送迎、手荷物の輸送サービスが含まれていたり、寄港地で様々な催しをしたりといった付加サービスがあるので、単純に比較できませんが、「飛鳥II」における世界一周クルーズの料金は国際水準にあるといえそうです。
日本にやってくる外国クルーズに比べて、「日本船は料金が高い」という風評があるなかで、久しぶりのワールドクルーズでもあり、郵船クルーズとしてもこうしたイメージの払しょくを狙った料金設定なのかもしれません。
【了】
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