幼児も寝たままでOK エコノミーのフラット座席「スカイカウチ」に新機能 ニュージーランド航空
ニュージーランド航空が独自開発した座席「スカイカウチ」に、小さな子ども連れのための新機能が加わりました。幼児専用のハーネスやベルトなどが導入され、飛行中のベルトサイン点灯時も寝かせたたままで過ごせます。
子ども連れがよりリラックスして過ごせるための改良
ニュージーランド航空が独自開発し、2011(平成23)年に導入したエコノミー「スカイカウチ」に新機能が加わります。
スカイカウチとは、エコノミークラスの3席がけを1列につなげて平らにしたものです。座席の下に折りたたみ式のフットレストが収納されていて、これを引き出すと通常よりも座席の奥行が広くなります。リクライニングの角度は60度と90度に調整でき、横になっての利用が可能。日本を含む、長距離路線で運用されています。
導入当初はカップルの需要を想定していたところ、子どもを遊ばせたり横に寝かせたりできるため、家族連れの需要が高まりました。しかし、これまで幼児については、飛行中のベルトサイン点灯時は、大人が膝の上に抱くことが義務付けられていました。そこで今回、小さな子ども専用のハーネスとベルトを導入。飛行中いつでも、小さな子どもを寝かしたままにして過ごすことができます。
あわせて導入されたスカイカウチ専用の折りたたみ式ポッド(ベビーベッド)の利用も、ベルトサイン点灯中に子どもを寝かせたままでいられます。ポッドは、スカイカウチ利用者で幼児を連れている場合、無料で使用できます。
スカイカウチでは大人2人もしくは大人1人と子ども1人が一緒に寝ることができるように、専用延長ベルトが用意されていました。このベルトも改良され、子ども2人での使用が可能です。
これらは、利用者からの声をもとに、子ども連れがよりリラックスして機内で過ごせるように改良を加えたものとしています。航空局の認可が降り次第、ボーイング777型機と787-9型機「ドリームライナー」に順次搭載される予定。スカイカウチのライセンスを供与した他社にも導入される見込みです。
【了】
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