豊橋と辰野を結ぶ飯田線で、湘南型として名高い80系電車が本格的に活躍したのが1978年10月のこと。その2か月前の8月、「スカ色」の流電や郵便・荷物合造車などが主力だった頃の飯田線を訪れました。
急行以外の旅客列車はすべて旧性能電車
初めて飯田線を訪れたのは1964(昭和39)年で、まだ17m車が幅を効かせていました。モハ52などの20m車が湘南色に変わり始めていて、カラーでも何枚か記録していますが、まだデータの整理ができていません。
今回お目にかけるのは1978(昭和53)年8月8~10日に撮影したもので、この年の10月から80系の本格使用が始まっていますから、戦前型のさまざまな形式が見られた最後の時期となります。
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1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。