普通列車なのに「展望席」がある電車 伊豆急「リゾート21」
登場から35周年を迎えた伊豆急2100系電車「リゾート21」。基本的に普通列車として使われるものの、特急列車のような構造なのが特徴です。その人気の席や、展望席の見えやすい場所、オススメの車窓などを聞きました。
展望席は最前列ではなく
「各駅停車のスーパーカー」をコンセプトに、1985(昭和60)年の登場から35周年を迎えた伊豆急2100系電車「リゾート21」。基本的に普通列車として運転され、特急券やグリーン券なしで乗車できるにも関わらず、展望席や海側を向いた席など、普通列車らしからぬ装備と楽しさを持つのが大きな特徴です。
人気の席は、やはり先頭車の展望席で、中間車両では海側を向いた席とのこと。
多くの席から「運転士の視点」を楽しめるよう、階段状になった展望席。伊豆急ホールディングスの川口 良さんによると、特に前が見やすいのは、最前列ではなく前から3列目ぐらいだそうです。
「リゾート21」の展望席は、運転席と完全に仕切られていないため、運転士が信号などを確認する指差喚呼の声がよく聞こえます。「キビキビした動き、正確な喚呼でとても気持ちがいい」という声も寄せられるとのこと。
普通列車として走る「リゾート21」の展望席は、予約不要ですが定員制です(24席)。急停車する可能性もあるなか、安全性を考えそうしているといいます(現在、新型コロナウイルス対策で、展望席前方は利用不可)。
弱点があるとして、だからどうだというのですか。国鉄419/715系のドアは降車する客が殺到すると恐怖を感じる狭さだったとは聞きましたが。問題とするならば伊東線に乗り入れなければよい。観光客が出てくる頃には概ね朝のラッシュが終わっているでしょう。伊豆急には早朝深夜には3両編成さえ走っていますよ。