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クルマの安全な運行のためにタイヤの点検は重要ですが、約半数のドライバーが自車の適切な空気圧すら知らないという衝撃のアンケート結果が出てしまいました。タイヤ点検の基礎の基礎から説明します。

クルマの安全は足元のタイヤのチェックから

 安全・安心にクルマを使いたい。突然、ブレーキが効かなくなったり、曲がらなくなったりしては困ってしまいます。そこで大切なのが点検です。しかし、一般ユーザーにできるクルマの点検は、それほど多くはありません。エンジン・ルーム内の油脂類のチェックと操作・ライト系の確認、タイヤのチェックといったところでしょうか。そのなかで今回は、誰もができて、しかも重要度の高い「タイヤの点検」を説明します。

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クルマのタイヤにもいろいろあれど、点検すべき基本的な事柄はみな同じ(画像:オートバックス)

タイヤは自然と空気が抜けるもの

 タイヤのなかには空気が入っています。その空気があることでタイヤは「走る」「曲がる」「止まる」「車の重量を支える」「路面からの衝撃を緩和する」という役割を果たすことができます。

 ところがタイヤのなかの空気は、自然と抜けてしまいます。目安としては、1か月にコンマ1kg/立方センチメートルほど抜けてしまうのです。もちろん適正な空気圧がないとタイヤが求められる仕事をきちんとこなすことはできません。ですから定期的な空気圧チェック&空気充填は必須です。

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タイヤの空気圧は最低でも月に1度程度、ガソリン・スタンドやカー用品店などで確認したい。写真はイメージ(画像:オートバックス)

 しかしながら、それを知っていて実践している人は、どうやら少数派のようです。毎年4月8日は「タイヤの日」となっていますが、今年の「タイヤの日」に日本自動車タイヤ協会(JATMA)が実施した調査では、「月に1度の空気圧チェック」を行うのは、わずかに3割。そもそもの「指定空気圧を知らない」というドライバーは約47%もいました。

実際のタイヤの点検方法 なにをチェックしたらいいの?

 では、自分の愛車の適切な空気圧はご存知でしょうか。タイヤの空気圧は車種によって異なります。適正な空気圧の数値は、運転席側のドア付近、もしくは給油口に貼られた空気圧表示シールで確認できます。その空気圧の数値になるように、最低でも月に一度は空気圧をチェックしてみましょう。自前で空気圧計(エアゲージ)を購入して行うのがベストですが、ガソリン・スタンドで給油のついでに行うのでもよいでしょう。

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そのクルマの適正な空気圧の数値は、運転席のドア付近や給油口付近に貼られたシールで確認できる(乗りものニュース編集部撮影)

 空気圧は低すぎても高すぎてもNG。適正に充填してください。ちなみに、空気を入れるバルブは、長く使用するうちにゴム部分が劣化して、空気漏れの原因になる可能性があります。気づきにくい部分なので、タイヤ交換のときにあわせて交換するのがおすすめです。

 続いてはタイヤの溝の深さの点検です。溝が浅くなってしまい、ある程度を超えるとタイヤの駆動力や制動力、雨天時の排水性能が劣化してきます。

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赤丸の部分がスリップサインを示す目印の三角形(画像:オートバックス)。

 溝の残量の確認のために、タイヤには「スリップサイン」と呼ばれる目印があります。タイヤの側面をよく見ると、4~6か所に三角のマークのようなものがあります。そのマークのある位置の路面と接地するトレッド面の溝はわざと浅くなっています。その浅くなった溝が消えてしったときが交換時期。溝の残りが1.6mm以下になったことを意味します。

 スリップサインが出たままの走行は非常に危険です。特に雨の日の高速道路では、タイヤと路面の間の水を排水する性能が落ちているので、タイヤが水に浮くハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。ハイドロプレーニング現象に陥ると、ハンドルもブレーキも効かなくなります。どんな上手な運転手でもハイドロプレーニング現象になれば、クルマのコントロールができなくなるという恐ろしい状態です。スリップサインの出たタイヤで雨の高速道路に乗り入れることは絶対にしないようにしてください。

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赤丸の部分がスリップサイン。タイヤを確認する際は、溝や偏摩耗、スリップサインのほか、ひび割れや変形もよくチェックしたい(画像:オートバックス)。

 そして編摩耗していないかという点検もお忘れなく。タイヤのトレッド面をぐるりと見て、内側と外側で減り方が偏っていないかを確認してください。もしも偏っていたら、「タイヤの空気圧が適正ではない」「タイヤローテーション(前後左右のタイヤを定期的に交換する)していない」「車高やサスペンションのセッティングがおかしい」という原因が考えられます。ちなみに、タイヤのローテーションは走行5000kmが目安です。

 最後に、傷やヒビ割れ(クラック)、サイド部の異常な膨らみなどがないかをチェックしてください。傷やヒビ割れ(クラック)が大きければ即時の交換が必要になります。わずかなもので判断に迷ったときは、ディーラーや整備工場、カー用品店のスタッフに尋ねてみましょう。タイヤはゴム製品なので、時間の経過と共に必ず劣化します。ですから、パンクやバーストなど重大な事故にもつながるトラブルを未然に防ぐためにも点検が必要となるのです。

窒素ガスを使うという技もある

 タイヤに空気の代わりに窒素ガスを充填するというサービスが存在します。空気の代わりに窒素ガスを充填する事で、「静粛性があがる」「空気(窒素)が抜けにくい」「空気圧(窒素)が変動しにくい」「ホイールが劣化しにくい」という利点が謳われています。酸素よりも窒素の方が、分子サイズが大きいためにゴムを通り抜ける=空気が抜けるのが少ないのです。また、大気中には水分が含まれていますが、窒素ガスは窒素だけ。水分がないので、温度変化によって圧が変化しにくくなります。そして、空気は、もともと窒素を80%も含んでいるので、タイヤのなかを窒素100%にしてもデメリットはほとんどありません。

カー用品店のサービスを利用しよう

 カー用品店の主力製品のひとつがタイヤです。そのためカー用品店には、先ほどの窒素ガス充填のように、タイヤに関する様々なサービスが用意されています。そうしたサービスを上手に使うのもおすすめです。

 たとえばオートバックスでは「かんたんタイヤ画像診断」というサービスを用意しています。わざわざ店舗まで行かなくても、自宅の駐車場や外出先で、自分で愛車のタイヤ診断体験ができるというもの。

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オートバックスの「かんたんタイヤ画像診断」。まずはアプリからアクセス(画像:オートバックス)
ステップ2。愛車のタイヤの写真を撮影(画像:オートバックス)
ステップ3。写真をアップロード(画像:オートバックス)

 診断は4ステップ。ステップ1は、アプリを使って「かんたんタイヤ画像診断」のシステムのページにアクセス。ステップ2で、愛車のタイヤの写真を撮影。ステップ3で写真をアップロード。そうするとステップ4として、タイヤの摩耗度合を大中小3段階で判定した診断結果が表示さます。タイヤの交換時期を検討する材料として、非常に役立つ情報となることでしょう。

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ステップ4。タイヤの摩耗度合を大中小3段階で判定した診断結果が表示される(画像:オートバックス)

 ちなみに診断可能なのは、乗用車用のノーマルタイヤの残溝のみ。スタッドレスタイヤやオールシーズンタイヤは対象外ですから、ご注意ください。また、診断結果にかかわらずもし気になる点があれば、近くのオートバックスでタイヤ点検を受けましょう。


●オートバックス「かんたんタイヤ画像診断」

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https://tc.autobacs.com

【オートバックス 公式サイト】
●〈簡単検索〉車種からタイヤ選び

【了】

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Writer: 鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。

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