軍事フォトジャーナリスト菊池雅之が語る ソニーのカメラ「α7R III」の魅力〈PR〉

世界各国で飛行機などを撮影している軍事フォトジャーナリストの菊池雅之さんが、ソニー「α7R III」を使用。初のミラーレスカメラながら、使ってみたら「飛行機を撮る人には間違いなく最適」という結論に至ったそうです。

かなり効いていた手ブレ補正

 軍事フォトジャーナリストとして各国軍を撮影し続け、「乗りものニュース」にも記事を寄稿している菊池雅之さんが、ソニーのフルサイズミラーレス「α7R III」で軍用機を撮影。作品とあわせつつ、役立った機能など、そのカメラの魅力を語ります。

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「α7R III」で撮影した、アフリカの沖合を航行する海上自衛隊の護衛艦からヘリコプターが発艦する場面(2019年、菊池雅之撮影)。

――いつも使用している一眼レフカメラと比べ、「α7R III」が優れていると感じた点はありますか?

 常に望遠レンズを空に向けて撮影する飛行機ファンにとっては、これだけ軽くコンパクトで、機動性に優れていることは大きなメリットです。「振り回しやすい軽さ」と「取り回しやすい大きさ」は猛スピードで空を飛ぶ戦闘機撮影では重要なポイントになります。

 さらに素晴らしいのが「G Master」レンズの描写力の高さ。飛行機に乗っているパイロットや機体のネジ1個1個まで、とにかく高解像に写してくれるので、まずは使っていただいて、体感して欲しいです。

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軍事フォトジャーナリストの菊池雅之さん。

――さまざまな機能が搭載されている「α7R III」ですが、特に多用した機能はありますか?

 手ブレ補正は常にオンにしていました。撮影画像を確認したとき、ブレそうなシーンでもまったくブレていなかったので、かなり効いていた証拠ですね。あとは「α7R III」に限ったことではありませんが、水平・垂直を意識できるグリッドラインも多用します。「α7R III」では縦横3分割の方眼と対角線を常に表示していました。僕は長時間撮影していると疲れてきて体が右に傾くクセがあるのですが、これがあれば傾きをすぐに修正できます。

 僕はたった2秒のミサイル発射のために海外へ行くなど、少ない時間のなかで的確に被写体を捉えねばならない場面が多々あります。撮影中は画像を確認する隙もないので、構えたときに傾きなく撮れることは、かなり重要なのです。

初の電子ビューファインダー 使ってみたら「自然」だった

――ミラーレス機を使うのは初めてということですが、電子ビューファインダーはどのような感じでしたでしょうか?

 まったく違和感なく使うことができました。初のミラーレスなので多少の不安はありましたが、ファインダーを覗いた瞬間にその不安はなくなりましたね。光学ファインダーに慣れていると、EVF(電子ビューファインダー)は表示が遅れる、解像感が足りないなどデメリットがあると言われていますが、見えかたはとても自然です。

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航空自衛隊のE-767早期警戒管制機(2019年、菊池雅之撮影)。

――フルサイズセンサーを搭載しているにもかかわらず、ボディが軽量ですが、長い望遠レンズを装着したときのバランスはどうだったでしょうか?

 いままでは重たいカメラを使っていたので、構えたときのフィット感がいつもと違う感じでした。「α7R III」はボディが軽いため手元が浮いてしまい、腕で下げる必要があったのです。でも、これはあくまでも重いカメラを使い続けていたゆえの違和感で、すぐに慣れます。僕にとっては、カメラは絶対に軽いほうがいいですから、使い込んで慣れるほうがメリットは大きいです。

被写体にしっかり食いついたAF

――菊池カメラマンがオススメするカメラ設定を教えてください。

 僕はシャッタースピード優先モードで、AFで撮影しました。フォーカスモードは動いている被写体を追随できる「コンティニュアスAF」、フォーカスエリアは自分の好きな位置にピントを合わせられる「フレキシブルスポット」に設定するのが基本です。

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軍事フォトジャーナリストの菊池雅之さん。

 動きが速い被写体はフレキシブルスポットを使いましたが、旅客機はフォーカスエリアを「ゾーン」に変えていました。機体を画面の右に置くか、左に置くかをあらかじめ決めてしまえばピントを強化できるので、大きな被写体の場合はゾーンのほうが便利です。

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「α7R III」で撮影した航空自衛隊のF-15J戦闘機(2019年、菊池雅之撮影)。

――今回の撮影で、「ロックオンAF」は使用しましたか? したとしたら、どのようなシーンでの撮影だったのでしょうか? また、結果は満足できるものでしたか?

 被写体が動いていても自動で追随してピントを合わせ続けてくれる機能ですね。「ロックオンAF」は左から右に戦闘機が飛んで来る時に、引きで撮る場合に使いました。追随性もよく、ピントが被写体にしっかり食いついてくれて、性能にはとても満足しています。

おすすめポイントは「コストパフォーマンス」

――「α7R III」は、プロ・アマ問わず航空写真を撮る人に、どのような点がおすすめできるでしょうか? また、航空写真ジャンルにおいて今後、「α」シリーズの人気(シェア)は高まるでしょうか?

 このカメラは、飛行機を撮る人には間違いなく最適です。いい写真を撮ろうと思うとハイスペックなカメラが欲しくなり、結果的にフラッグシップ機が欲しいと思うようになるでしょう。

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「α7R III」で撮影した航空自衛隊のT-4練習機(2019年、菊池雅之撮影)。

 でも、そこで大きな壁になるのが価格です。価格で二の足を踏んでいた人でも、背伸びをすれば手が届くのが「α7R III」の隠れた魅力。飛行機撮影に不可欠な機能が優秀なハイスペックカメラなのに、がんばれば手が届く価格、つまりコストパフォーマンスの良さが一番のおすすめポイントです。そう考えると「α」シリーズの人気は、否が応でも高まると思いますよ。

――「α7R III」は菊池カメラマンにとって、どのような存在のカメラでしたか?

 家を出るときから空港、ホテル、街。どこにでもカメラを引っ提げて、あらゆるところで撮影するという、僕にとっては珍しい存在のカメラでした。

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軍事フォトジャーナリストの菊池雅之さん。

 これはこの小ささと軽さがあってこそできたこと。いままで使っていた大きいカメラは持っていくのが億劫で、スナップはコンパクトデジカメやスマホのカメラで済ませていましたから。枕元に置いていたくらい共に動いていたなんて、僕の人生では初めてのカメラです。スナップも含めてオールマイティなカメラなので、飛行機を撮るついでにいろいろな被写体やシーンも撮影できる。そこも「α7R III」の大きな魅力ですね。

「α Universe」では、このほかの作品も紹介しています。ぜひご覧ください!
https://www.sony.jp/ichigan/a-universe/news/400/

軍事フォトジャーナリスト 菊池雅之さんプロフィール

 1975(昭和50)年、東京生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。講談社フライデー編集部専属カメラマンを経て軍事フォトジャーナリストとなる。主として自衛隊など各国軍を取材。また最近では危機管理をテーマに警察や海保、消防等の取材もこなす。

 夕刊フジ「最新国防ファイル」(産経新聞社)、EX大衆「自衛隊最前線レポート」(双葉社)など、新聞や雑誌に連載を持つなど数多くの記事を執筆。そのほか、TV・ラジオ・イベントへの出演も行う。アニメ『東京マグニチュード8.0』『新世紀エヴァンゲリオン』などの監修も担当。カレンダー『真・陸海空自衛隊』(トライエックス)、写真集『陸自男子』(コスミック出版)、著書『なぜ自衛隊だけが人を救えるのか』(潮書房光人新社)、『試練と感動の遠洋航海』(かや書房)、『がんばれ女性自衛官』(イカロス出版)ほか多数。

【了】

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