検査でバラされたC58 火のない貴重な姿のSLを間近で観察 読み込み中... 拡大画像 C58 239号機はスノープラウを装着しているが、重要部検査では外していた。スノープラウのない顔つきは印象が異なる。スノープラウを単体で見ると、こんなに大きいのかと驚く(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 受付終了後に対面するC58 239の炭水車。検修庫は大窓が連続し、クロガネの車体が冬の淡い外光に照らされて浮かび上がる(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 検修庫の傍らに置いてあるのは、復元に際して取り外されたボイラー内部。直径が大小ある煙管の孔が見えた。静態保存されていた時の長年の錆がボイラー内に浮かぶ(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 見学会参加時は真冬。広い庫内は防寒着が手放せなかったが、ちょっと懐かしい石油ストーブが活躍していた。石油ストーブと蒸気機関車の組み合わせは親和性がある(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 下部はシリンダー。次いで印籠みたいな形が空気弁。その上の錆止め色は蒸気給排気管。除煙板(デフロスタ)の点検窓から給水温め器を覗く(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 外されたドームカバー。カバーは全部ではなく、蒸気ドームのある後半分だ。一体型ドームといえども、このように2つに分かれて取り外される(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 クロスヘッド部分。シリンダーのピストン運動を、メインロッドで繋がる動輪へ伝達する部品。まだ組み上がり途中なので、一部分は荒縄で仮組みされている(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 機関士側の運転台。盛岡車両センター所属の「盛」札と、第一種休車を表す「一休車」の表記。重要部検査は長期間となり、30日以上の一休車扱いとなる(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 運転台付近から、動輪部分と剥き出しになった蒸気ドームを見る。各管の穴はウェスで封がされ、蒸気ドームは真新しいボルトで締められており、検査中ならではのひとコマである(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 C58形はテンダー式機関車のため、後ろには炭水車が連結される。この目盛りは水量。炭水車には水と石炭のほか、目立たない位置に重油タンクもあり、重油を併燃することで投炭作業の軽減となっている(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 連結器解放の方法を説明する検修員。参加者のなかには鉄道に詳しくない方も多く、連結の方法といった基礎から学ぶこともできた(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 239号機を動かすのは、この小さな車両だ。アントと呼ばれる作業車で引っ張り、押し込む。背後は長年放置されてきた転車台で、「SL銀河」復活の際にこちらも復活した(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 検修庫の外には239号機で使用されていたボイラー室の火格子が保管されていた。火室内の床部に設置されていたもので、この上に石炭をくべていた。大人がすっぽりと入るほど広い(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 火格子の拡大。「C58」の刻印がある。構造は互い違いになっていて、この下部に炭殻を溜める灰箱が装備される(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 検修庫内の事務所には、過去の運転実績が展示されていた。青森~弘前間を走った「SL銀河青函DC号」の区名札など(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 こちらは「SL銀河ナイトクルーズ」の時のもの。行路表がデコられていて微笑ましい(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 ナンバープレートは基本的に黒地だが、このようなカラーが時折装着される(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 2階ではヘッドマークや部品が展示されており、239号機を見下ろす絶好のロケーションでもある。炭水車の蓋は重油タンク。仮にここでカフェを営業したら人気スポット間違いなしであろう(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 かつて取り付けられていたLP403形ヘッドライトが2階に展示されていた。若干黄色味がかるのはガラスの色だという(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 2階に展示されている部品の数々。今まで使用されていたもの、動態復元時に交換したものなど、機関車の構成部品だ(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 検修員の許可のもとピット内から下回りを覗く。機関車の下を歩くことはできないが、先頭部分から覗くことはできた。手前の緑色はATS車上子(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 239号機を正面気味に。前照灯はシールドビームの小型タイプLP405形で、高い位置の副灯とともに現役末期の姿を彷彿とさせる。ファンの賛否はあるけれども私は好きだ(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 機関助士側から見た運転台。運転台は立ち入り禁止のため上がることはできなかったが、内部の構造をチラッと見学することができた。一休車の札と全般検査(全検)2021-6の表記を見て、この機関車が今も生きていることを示していた(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 検修庫内にある鋳物を製造する釜。ちょっとした部品はここで製造される(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 旋盤も配備されている。機関車の部品は現物合わせで製造されることも多く、こういった設備が不可欠だ(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 239号機の右サイドビューを少し後方から。動輪を繋ぐロッドの数が足りず、蒸気ドームが剥き出しになっている姿は新鮮味溢れる(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 2階から239号機を見下ろす。復活に際して新設された炭水車の重油タンクは、上部からでないと目立たないよう配慮されている。また普段の庫内では反対を向いて格納され、煙突部が排煙設備に来るよう設計されている(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 宮守駅を発車した下り「SL銀河」が勾配を駆け上がる。10月は鉄道開通150周年記念ヘッドマークを掲げていた。検査中の見学から9か月、こうして力走する姿を目の前に見ると、感動もひとしおである(2022年10月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 JR釜石線の平倉~足ヶ瀬間を力走する下り「SL銀河」。鉄道開通150周年記念ヘッドマークは2022年10月限定なので貴重なシーンである(写真提供:福本圭介)。 拡大画像 晩秋の岩手二日町~綾織間を走行する下り「SL銀河」(写真提供:福本圭介)。 拡大画像 観光列車「SL銀河」を牽引するC58形蒸気機関車239号機を右サイド正面から。検修庫は大きな窓と黒ベースの壁面で整えられ、庫内の照明もギラギラし過ぎていない。機関車のフォルムが浮かび上がりスタジオのような雰囲気だ(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 整備担当の検修員がシリンダーカバーを開ける。これは初めての経験だ。シリンダー本体を覆う断熱材が白いため、季節柄一瞬、雪が舞い込むことなどあるのかと誤認してしまった(2022年1月、吉永陽一撮影)。 拡大画像 陸中大橋駅を発車し、終点の釜石駅を目指す「SL銀河」。目を引くのが紫色のナンバープレートで、239号機の新製77年の喜寿を祝って装着されたものだ(写真提供:福本圭介)。 テーマ特集「【鉄道特集】往年の名車、活躍中のエース どんな車両? 国鉄時代の思い出も」へ この画像の記事を読む