チューハイorプロレス技?「赤羽スペシャル」なぜ生まれた? 米軍戦車に東京の地名ついたワケ

陸上自衛隊も草創期に使用したM4「シャーマン」戦車ですが、そのなかに日本の地名が付けられたタイプが存在します。なぜそのような名称になったかを紐解くと、太平洋戦争後の日本の置かれた状況が影響していました。

街ブラの聖地「赤羽」の名を冠した戦車

 第2次世界大戦において、アメリカ軍の主力戦車として大量に使用されたのがM4「シャーマン」です。

Large 20250810 01

拡大画像

ボービントン戦車博物館に展示される76mm砲搭載型のM4A1(76)W(柘植優介撮影)。

 もともとは、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で、ドイツ軍戦車に対抗できる性能を持つ近代戦車の必要性に直面したアメリカが、既存のM3戦車のシャシーを流用し、上モノだけ作り変えて誕生させた中戦車でした。

 しかし、アメリカは戦車工場だけでなく自動車や蒸気機関車の工場なども動員して、大量生産に邁進。わずか3年3か月ほどのあいだに、各型合計で約5万両も作り出したのです。

 結果、M4「シャーマン」は、イギリスやソ連(現ロシア)、フランスなど、共に戦った諸外国にも大量に供与されたほか、戦後も日本(陸上自衛隊)や韓国、ブラジル、トルコ、インドなど世界30か国以上で使用されました。

 このような傑作戦車であるM4「シャーマン」のバリエーションのなかに「アカバネスペシャル」と呼ばれたものがあります。「アカバネ」とは漢字に直すと「赤羽」、東京都北区の地名である「赤羽」のことです。

 なぜアメリカ製の戦車に日本の地名がついているのかというと、そこには第二次世界大戦終結と、そのあとに起きた朝鮮戦争が深く関わっていました。

 1945(昭和20)年8月15日、日本が無条件降伏をして米英中の3か国が共同で出したポツダム宣言を受け入れたことで、第二次世界大戦は終わりました。そして敗戦国となった日本には、アメリカを中心とした占領軍が展開し、各地に外国軍キャンプが設けられました。

【写真】これが「赤羽スペシャル」誕生の契機になったライバル戦車だ

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス