「ルパン三世の愛車」チェンジは苦肉の策だった!? じつはクリーム色じゃない“激レア回”も 読み込み中... 拡大画像 『パイロットフィルム版』『Part1』『ルパン三世VS複製人間』でルパン三世が使用したメルセデス・ベンツSSK。1928~1932年にかけて製造されたメルセデス・ベンツ製のスポーツカー。設定によるとルパン三世の愛車はフェラーリ製V12エンジンに載せ替えている。 拡大画像 アニメーターの中村和子さんの愛車だったいすゞ「ベレット」1500サルーンの同型車。当時の日本車としては珍しい四輪独立懸架を採用したスポーツセダン。中村さんは新車で購入し、納車直後にクルマ好きの大塚さんに見せに行ったところ「ちょっと運転を教えてあげる」とふたりでドライブに出かけた。すると大塚さんが「高速コーナリングというのをやってあげるよ」とヒール&トゥを実演して見せようとして運転に失敗し、スピンしてブロック塀に激突。新車がいきなりスクラップになってしまう。さしもの大塚さんも反省しきりだったという。 拡大画像 ルパン三世の愛車として有名なフィアット500F。大塚さんの愛車がモチーフになった。大塚さんは異色の経歴を持つアニメーターで、前職はなんと厚生省の麻薬取締官。そのとき触れることが多かったブローニングM1910が不二子の愛銃として設定された(画像:写真AC)。 拡大画像 大塚さんはフィアット500Fに乗る前は、コンテッサ900と1300に乗っていた。若い頃の大塚さんはリアエンジン車が好みだったらしい。フィアット500のあとは同850、いすゞ・ジェミニ、フォード・フェスティバミニワゴン、フォード・フォーカスなどを愛用していた。また、乗用車とは別に趣味車として軍用ジープも所有していた(山崎 龍撮影)。 拡大画像 ルパン三世の愛車として有名なフィアット500F。大塚さんの愛車がモチーフになった(画像:PIXTA)。 拡大画像 若かりし頃の大塚康生さん。少年時代に蒸気機関車や米軍車両などのスケッチに熱中し、やがて絵で生計を立てることを志す。旧制中学を卒業後、山口県庁職員、厚生省麻薬取締官を経てアニメーターとして東映動画に入社し、多くの作品に参加する傍ら、無名の新人だった高畑勲や宮崎駿の才能を見出し、メインスタッフに抜擢する。アニメの創成期から1980年代まで第一線で活躍し、その後は後進の指導に当たった。2021年没(大塚康生氏提供)。 拡大画像 宮﨑 駿さんのシトロエン2CV(左)と大塚康生さんのフィアット500F(右)。この写真は以前に大塚康生さんから「好きに使っていいよ」と筆者に提供されたもの(大塚康生氏提供)。 この画像の記事を読む