わずか4年で敗北宣言!「礼をつくすクルマ」として日本に進出 “良くできた外国車” だったのにナゼ? 読み込み中... 拡大画像 サターンの全盛期は1990年代で、特徴となった樹脂製パネルは製造品質の問題から2000年代に廃止となった。また、1990年代後半からピックアップトラックやSUVの人気によりコンパクトカーの需要は徐々に減退した上、技術面で日本車を超えられなかったことと、労使関係やGM社内の軋轢により、サターンブランドは徐々に独自性を失って衰退していき、末期にはオペル・アストラのOEM車やシボレー ・マリブの姉妹車を細々と販売。2010年にブランドは廃止された(画像:GM)。 拡大画像 サターン最後のモデルとなったSUVの2代目「ビュー」。 オペル「アンタラ」のバッジエンジニアリングモデルだった(画像:GM)。 拡大画像 2ドアクーペのサターン「SC2」(画像:GM)。 拡大画像 5ドアワゴンのサターン「SW2」のインテリア。日本に導入されたサターン車は全車右ハンドルとなる。しかし、販売は低調に終わったことにより余剰在庫の「SW2」はアメリカ本土に戻され、米国郵政公社(USPS)の配達車両に使用された(画像:GM)。 拡大画像 サターン「SL2」に搭載された1.9リッター直列4気筒DOHCエンジン。組み合わされるギアボックスは4速ATだけでなく、ベーシックグレードには5速MTも用意された(画像:GM)。 拡大画像 アメリカの自動車ディーラーで働くセールススタッフは、販売成績に応じた歩合性となるため一般に営業スタイルは押しが強いようだ。さらに一般にアメリカ人の仕事着はTシャツやジーンズなどのカジュアルなものが多く、スーツ姿で働く人間の割合は少ない。そうしたことからネクタイにスーツを着て働く人間は「真っ当な人間」とは見なされておらず、口八丁手八丁で新車を売りつけようとしてくるスーツ姿のセールススタッフは詐欺師とほぼ同一視されており、彼らの職場となる新車ディーラーは、できるだけ関わりを持ちたくない場所と一般のアメリカ人には思われているようだ。そうしたアメリカのディーラーとセールススタッフの姿は、なかでもロビン・ウィリアムズ主演、ロジャー・ドナルドソン監督による『キャデラック・マン』の中でよく描かれている。写真は1950年代のナッシュの販売店の様子(画像:パブリック・ドメイン)。 拡大画像 1985~1996年にかけて生産された初期のサターン車。手前のステーションワゴンが「SW」、右奥の4ドアセダンが「SL」、そして左奥のクーペが「SC」(画像:)。 拡大画像 2ドアクーペのサターン「SC2」(画像:GM)。 拡大画像 1997年に日本で販売されたサターンのコンパクトカー。写真は北米仕様(画像:GM)。 拡大画像 4ドアセダンのサターン「SL2」(手前)と5ドアワゴンのサターン「SW2」(画像:GM)。 この画像の記事を読む