奇跡の現存!? 幻の「めっちゃ速い“車掌車”」とは? 製造2両のみ 露と消えた「高速貨物列車」構想の“走る執務室” 読み込み中... 拡大画像 源じいの森に静態保存されているヨ9000形ヨ9001。一時期は黄帯を巻いていた時期もあったが、現在では青15号一色とされている(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 源じいの森に静態保存されているヨ9000形ヨ9001。一時期は黄帯を巻いていた時期もあったが、現在では青15号一色とされている(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 ヨ9000形の形態はヨ6000形に近く、車体サイズもおおむね同じ。ヨ8000形より先にトイレを設置したのが特徴で、トイレ部には明かり取り用の小窓を設ける(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 軸距は3900mmで、こちらもヨ6000形と同一。側窓枠にはアルミを採用(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 一時期は黄帯を巻いていた時期もあったが、現在では青15号一色とされている(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 一時期は黄帯を巻いていた時期もあったが、現在では青15号一色とされている(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 表記類はすべて塗りつぶされてしまっているが、うっすらと跡が見えるため、一部が人の手でなぞって書き起こされている。「ロヨ」の「ロ」は、65km/h制限車を示す。車掌車の「ヨ」は、「シヤシヨウ」のヨが由来とされる(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 反対側には窓が3つあり、ヨ6000形と外観が近いことを示している。ヨ9000形はヨ9000とヨ9001の2両がそれぞれ川崎車両と汽車会社で製造された(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 通常の貨車の自動空気ブレーキ管のほかに、元空気だめ管、応荷重式電磁ブレーキ用のジャンパ栓を備えているが、連結器は10000系貨車のような空気管付きの密着自動連結器ではなく、標準的な自動連結器を持つ(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 通常の貨車の自動空気ブレーキ管のほかに、元空気だめ管、応荷重式電磁ブレーキ用のジャンパ栓を備えているが、連結器は10000系貨車のような空気管付きの密着自動連結器ではなく、標準的な自動連結器を持つ(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 ヨ9000形の走り装置は、1枚の板バネを左右に配して軸箱を支持する独特の構造(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 妻面センター、連結器の上には何やらフタのようなものが(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 こちらがその拡大写真。これは、「たから号」が掲げていたような行灯式のテールマーク取付用の電源コネクタ。しかしヨ9000形は、実際には行灯を掲げて高速貨物を走ることはなかった(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 トイレ用水タンクの給水かと思われる装備(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 走り装置の拡大写真。軸受は摩擦を抑えるためにコロ軸を採用しているが、車掌車では唯一の装備だったと考えられる(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 床下を覗く。ヨ6000形と異なり、元空気ダメと思われるタンクが設置されている(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 トイレの明かり取り窓。右側の出っ張りは信号炎管のカバーである(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 車内に入ることはできないが、デッキから中の様子を伺うことはできる。トイレのあるデッキ側から見た様子。ヨ5000形などより車内が狭くなったヨ6000形をベースにしており、トイレの設置でさらにスペースを取られてしまっている(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 トイレ部の天井が低くなっているが、この中に水タンクが格納されている。内装各部にもアルミが多用され、壁・床が板張りだったヨ5000形、化粧板がついたが旧態化していたヨ6000形から大幅に近代化されている。室内灯も蛍光灯を採用(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 説明看板。自重は10tで全長は7.2m(車体のみで6.4m)なので、自重と全長の記載は間違っているようだ(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 ヨ9000形が保存されている源じいの森は、キャンプ場やロッジ、温泉施設などを持つ複合施設。平成筑豊鉄道田川線、源じいの森駅から徒歩数分(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 源じいの森のすぐそばには、九州最古の鉄道トンネル「石坂トンネル」がある。この路線を建設した豊州鉄道が1895(明治28)年に行橋?伊田(現:田川伊田)の開業と同時に完成。現在でも現役トンネルとして使用中だ(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 山梨県韮崎市に保存されているヨ5000形のヨ14041。元ヨ3500形を改造のうえヨ5000形に編入した車両で、二段リンク化された際に原番号+10000を付番している(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 ヨ14041の車内。壁が木製なのがわかる。執務用の机と椅子、長椅子、ダルマストーブが確認できる。ヨ3500、5000。6000の各形式では、晩年に石油ストーブに換装された車両もあった。石油ストーブ搭載の車両は、尾灯上部と側面に白帯を巻いているので識別が可能だった(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 千葉県いすみ市のぽっぽの丘では、貨車移動機に車掌車を連結したミニ列車の短距離運転を行っている。4両の車掌車の内訳はヨ5000形が3両、ヨ8000形が1両で、番号はヨ13959・ヨ14157・ヨ14202・ヨ8818(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 ヨ5000形の車内。美しく整備されており、当時の様子が伝わってくるようだ(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 真岡鉄道の真岡駅には、緩急車のワフ29500形29760と、2両のヨ5000形などが保管されている。ワフ29500形は国鉄有蓋緩急車の完成形といえる車両で、1955年から6年間で650両が製造された(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 源じいの森に静態保存されているヨ9000形ヨ9001。一時期は黄帯を巻いていた時期もあったが、現在では青15号一色とされている(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 碓氷峠鉄道文化むらで保存されている、ヨ3500形。ヨ3961は無蓋貨車トキ900形からの改造車で、1950(昭和25)年に多度津工場で竣工した(遠藤イヅル撮影) 拡大画像 ヨ5000形をしんがりに据えたたから号。行灯式のテールマークが誇らしい(パブリックドメイン) 拡大画像 東武がSL大樹用に連結するヨ8000形(ヨ8639、ヨ8704)は、東武型ATS(列車自動停車装置)を搭載する。同装置を載せていないSL(C11 207、C11 123)を運転する際は、SLの次位に連結(遠藤イヅル撮影) この画像の記事を読む