「座席が無い新幹線」来年度に運行開始へ 「やまびこ」の後ろに連結して盛岡と東京を直結! 荷物輸送専用

JR東日本は、、山形新幹線「つばさ」で使用していたE3系車両を荷物輸送専用車両に改造し、来年度に営業運転を開始する方針を明らかにしました。

「荷物専用車両」運行開始時期が変更に

 JR東日本は、2025年10月末に公表した2026年3月期 第2四半期の決算説明資料において、山形新幹線「つばさ」で使用していたE3系車両を荷物輸送専用車両に改造し、来年度に営業運転を開始する方針を明らかにしました。荷物新幹線は当初、今秋の運行開始が予定されていましたが、後ろ倒しとなります。

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JR東日本はE3系新幹線1編成を使い、荷物輸送の専用編成を走らせる(画像:写真AC)

 E3系車両の荷物新幹線への改造にあたっては、座席などを撤去し床面をフラット化。JR東日本が現在実施している、新幹線で荷物を輸送するサービス「はこビュン」を強化する形で、平日の定期運行が予定されています。

 輸送量は100箱単位とし、最大で1000箱程度の大口輸送を想定。運行時はE5系電車「やまびこ」と連結し、正午前に盛岡新幹線車両センターを出発、午後に東京新幹線車両センターに到着するダイヤが検討されています。

 JR東日本は、新幹線での高速・多量荷物輸送の事業化により、グループ全体で年間100億円規模の収益獲得を目指すとしています。そのうえで、物流業界の人手不足問題や二酸化炭素排出量削減や地方創成など、社会的課題の解決も目指すとしています。

【画像】座席ない!これがE3系「荷物輸送専用車両」の車内です

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コメント

2件のコメント

  1. ドライバー不足が言われる前にやってほしかった

  2. 日本の総人口は減少の一途で、どんな施策も高額予算も、これを止めることは不可能ということが確定的だ。限界集落は増加しているが、集落内で超高齢化も進行し、限界集落そのものが急速に消滅を始めている。インフラは老朽化、それを支える自治体も老化が進み、担う人が次々と高齢化で消えている。税収も減少を続け、病院やスーパー等の小売店も高齢化でじわじわと消滅、警察、消防、保健センターなども当然人材も人手も足りなくなっている。公共交通も同様、維持すらできなくなっている。人がいなくなるのだら当然だろう。いないならいないなりの手段があるが、人がいないとできない、という先入観が邪魔している。地方新幹線はこの記事のように、当然のごとく貨物新幹線へとシフトしていく。例えば北陸新幹線も、小浜ルートでは完成するころには人がいなくなり、観光業を支える人もいない。最初から貨物新幹線でしか生き残れないだろう。