「え、もう新型!?」 三菱デリカミニ、大人気なのにモデルチェンジ早すぎのワケ 背景に「兄の人気がなさすぎて」

軽スーパーハイトワゴンの三菱「デリカミニ」がフルモデルチェンジし、2代目へと進化しました。わずか2年半という異例の速さで全面刷新となったのは、なぜなのでしょうか。

わずか2年ちょいで全面刷新 その理由は?

 2023年5月にデビューした初代デリカミニは、三菱の乗用車としては久々のヒット作となりました。内容的には先代モデルに当たる「eKクロススペース」の大改良版であり、全くの新規開発車ではありませんでしたが、販売は好調に推移していました。

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オフロードも似合うタフなデザインの新型「デリカミニ」(西川昇吾撮影)

 ところが2025年8月、三菱は突如としてデリカミニのフルモデルチェンジを発表し、10月には2代目となる新型へと完全に移行しました。大人気を博した初代デリカミニは、なぜ発売からわずか2年半という短期間でフルモデルチェンジされたのでしょうか。

 三菱自動車によると、実は「デリカミニ」という車種は元々、今回の日産ルークス/三菱eKスペース兄弟のフルモデルチェンジに併せて登場する計画でした。つまり、2代目デリカミニは本来「初代デリカミニ」として発売される予定だったのです。

 ところが、eKクロススペースは人気が低迷し、販売も伸び悩んでいました。三菱自動車は、このモデルをそのまま販売し続けるより、計画中の「デリカミニ」として内外装を改良し、販売を立て直すべきだと判断。こうして“eKクロススペースのビッグマイナーチェンジ版”という形で、初代デリカミニは予定を前倒しして登場しました。

 もちろん、デザイン変更を中心とした大掛かりな改良にはコストもかかるため、社内からは反発もあったといいます。しかし、初代デリカミニはCMキャラクター「デリ丸。」の人気もあって大ヒットを記録し、ディーラーへ足を運ぶ人も増えたそう。デリカミニの早期投入は、結果として三菱の国内販売全体を活気づけることにも成功しました。

【デザインも中身も“真打ち”】これが新型「デリカミニ」です(写真で見る)

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