東京メトロ「特別な駅」銀座のリニューアル その背景&ビフォーアフター

東京メトロが実施した「特別な駅」銀座のリニューアル。その概要やビフォーアフター、時刻で変化する天井、コンセント付きのワークスペースなど、たくさんの写真でお伝えします。

この記事の目次

・「特別な駅」銀座のリニューアル
・東京メトロ銀座駅の概要
・「銀座線リニューアル」の概要
・銀座駅のデザインコンセプト
・銀座駅 駅リニューアルポイント
・銀座駅のリニューアル ビフォーアフター
・時刻で変化する銀座駅の天井を写真で
・路面電車も描かれた銀座駅ホーム
・コンセント付きワークスペースもある新しいコンコース
・資生堂が寄贈したパブリックアート「光の結晶」

【画像枚数】全32枚

「特別な駅」銀座のリニューアル

 東京メトロが銀座線と日比谷線、丸ノ内線が通る銀座駅をリニューアルし、2020年10月16日(金)より、新しい姿での営業を開始しました。

 あわせて行われた報道公開で、東京メトロの担当者は銀座駅について「東京メトロを代表する駅」「特別な駅」と表現。この記事ではそんな「“特別な駅”銀座」が、どんな姿からどんな姿に生まれ変わったか、そこで何が目指されたかなどについて、多くの写真や資料とともにお伝えします。

東京メトロ銀座駅の概要

 東京都中央区銀座4-1-2に所在する東京メトロ銀座駅。銀座線の駅は1937(昭和9)年3月3日、丸ノ内線の駅は1957(昭和32)年12月15日、日比谷線の駅は1964(昭和39)年8月29日に開業しました。

 乗降人員は25万7440人(2019年度1日平均)。東京メトロ管理駅では4番目の多さです。

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1964年の日比谷線全通時(画像:地下鉄博物館)。

 現在の駅構造は、日比谷線が開業した1964(昭和39)年に形づくられています。日比谷線開業時の工事は、銀座線と丸ノ内線のあいだに日比谷線を建設する難工事になったそうですが、2年で完成したとのこと。

 またそれまで、丸ノ内線の駅は「西銀座駅」として営業していました。この西銀座駅と銀座線の銀座駅をつなぐ形で日比谷線の銀座駅が誕生し、3路線が集まる現在の銀座駅になっています。

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1964年の銀座駅工事(画像:地下鉄博物館)。

 それ以降、銀座駅ではバリアフリー設備の整備などが行われてきましたが、今回のリニューアルは、1964(昭和39)年のオリンピック以来の大改装になるそうです。

「銀座線リニューアル」の概要

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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