御年93歳 国内最高齢の現役電車「モ161」大規模修繕のため資金募る 阪堺

目標額は748万円です。

百歳まであと7年…

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モ161号修繕後のイメージ。前回の修繕時の写真(画像:阪堺電気軌道)。

 阪堺電気軌道は2021年3月30日(火)より、名物車両「モ161号」の大規模修繕工事に向けインターネットを通じたクラウドファンディング(一般からの資金調達)を開始しました

 モ161号は、1928(昭和3)年から運行されているモ161形4両のなかでもトップナンバーの車両。現役で営業運転している電車としては国内最古のものです。

 現在は阪堺線開業100周年記念事業の一環で、内外装を1965(昭和40)年当時の姿に復原し、主に貸切電車として運用していますが、前回の改造から10年が経過し、半鋼製車のため木製部分を中心に腐食が進んでいるそう。「今後も同車両を運行し、維持していくためには早期の大規模修繕が必要」だそうです。

 修繕内容は、乗降口扉の新製および取り替え(全8枚)、外板修理、塗装更新など。目標金額は748万円とされています。クラウドファンディングサイト「READYFOR」を通じ、6月25日まで支援を募集。金額に応じた返礼品も用意されています。なお、目標額に満たない場合でも修繕は実施されます。

 阪堺電気軌道はクラウドファンディング実施に至った背景について、「本来であれば自社費用で施工するべきところではありますが、昨年から続く新型コロナウイルス感染症の終息が未だ見えないことに伴うテレワークの推進、イベントや外出自粛等の影響による業績悪化のため、同車両の大規模修繕工事費用の全額を捻出することが困難な状況にあります」としています。

【了】

【画像】93歳の「モ161」修繕箇所

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コメント

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2件のコメント

  1. 162、164、166号が残っているならそれらのパーツを抜いて売ったらどうだろうか。そして161号に経営資源を集中するのである。
     定期運行しない電車を持つことを悪いとは言わないが、会社の規模からして4両は多すぎだろう。

  2. 文面が若干違うような、書類上の国内最高齢営業運転列車は、箱根登山モハ1、登場時からの姿を残している最高齢が、モ161です。(改修工事したら最高齢の肩書使えなくなるのでは?)