涙で別れを伝えに来た「世界最大の飛行機」の姿に世界が感涙… 露が破壊「An-225」がアニメに
ぜひハンカチかティッシュをご用意ください…。
手のひらサイズの「ムリヤ」が涙…
2022年2月末、ロシアによる軍事侵攻によって破壊された、ウクライナのアントノフ社(製造時はソ連)が製造する最大の飛行機、アントノフAn-225「ムリヤ」。アントノフ社の公式Twitterでは4月、破壊された同機をテーマとしたアニメ風のショートムービーを掲載。この動画が、世界の航空ファンの涙を誘い、反響を呼んでいます。
動画は45秒程度。手のひらサイズとなった「ムリヤ」が同機の“生みの親”である設計者オレーク・アントノフ氏とみられる人物の元に訪れ、涙を流します。同氏が手を触れ慰められたのち、「ムリヤ」は再び空に。その後「ムリヤ」は鳥(コウノトリとみられる)に姿を変え、ウクライナ上空を飛び回る――というあらすじです。
動画は国内の姉妹クリエイターにより作られたもので、最後に「私たちは、『ムリヤ』が復活し、平和なウクライナの空を飛ぶと信じています」とメッセージが添えられています。4月18日に配信されたこの動画は、すでに10万再生を軽く超えており、世界の航空ファンから「泣いた」「素晴らしい動画だ」と感動と賞賛のコメントが見られます。
An-225「ムリヤ」の最大離陸重量は“世界最大”となる640tで、全長84m、全幅88.74mの大きさを持ちます。運用可能だったものは、今回破損した1機のみ。同機は当初、ソ連版スペースシャトル「ブラン」を胴体の上に積んで空輸する目的で開発されたもので、紆余曲折を経て、破壊される直前までアントノフ航空で貨物機として運用され、その巨体が生かされてきました。
【了】
ムリヤ、お前は不死鳥になれ