ロシアのパトリオット撃破の主張「間違っている!?」 ウクライナ軍の巧妙な偽装作戦とは?
それは本物じゃない?
破壊した車両は偽物であると反論
ウクライナ軍のミコラ・オレシュク空軍司令官は公式テレグラムにおいて、ロシアが「イスカンデル」短距離弾道ミサイルを使用して撃破したと主張する、パトリオット地対空ミサイルシステムは偽物であると反論しました。
ロシア国防省は7月7日に「イスカンデルM」を使用し、黒海のユージネ港付近で攻撃を行い、パトリオットミサイルシステムのほか、レーダー基地も破壊したと発表しました。この攻撃の様子は動画でも拡散されています。
しかし、同日にオレシュク空軍司令官はこの主張に対し「ロシアがおとりのウクライナのパトリオットシステムを攻撃した」と反論しました。ウクライナ軍は精工な欺騙用のおとり車両の開発を重視しており、これらを駆使した欺瞞作戦を「受動的防御」としています。
オレシュク空軍司令官はテレグラムで「航空機や防空システムの高品質モデル(おとり)を提供してくださった皆さんに感謝します。敵の『イスカンデル』は減り、より多くのモデルが納品されるでしょう」とロシア軍が撮影した航空写真と共にコメントを投稿し、ロシアの攻撃が失敗に終わったことを強調しています。
ウクライナ、ロシア双方の主張を証明する確実な証拠は今のところありませんが、ウクライナが精工なおとり車両などを作っているのは確かで、古来からの風船タイプ以外にも、レーダーが回転している機構まで持ったハリボテの地対空ミサイル車両なども、ネット上では公開されています。
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