離着陸時の写真撮影がOKに

国土交通省は、航空機内における電子機器の使用制限を緩和する方針を決定。離着陸時に音楽を聴いたり、窓外の風景を手軽に撮影することが可能になりそうです。

SNSのタイムラインが変わる?

 航空機の離着陸時、低空を飛ぶため窓外には都市の風景や雄大な自然がダイナミックに展開します。特に夕方に羽田空港を発着する便など、斜光線に照らされた大都市の風景がきれいですよね。離着陸時に写真を撮りたいと思ったことのある人、多いのではないでしょうか。

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機内から撮影した富士山。現在は安定飛行中しか電子機器が使えない。

 ただ残念ながら航空機内での電子機器使用は制限されており、特にその離着陸時は、すべての電子機器を使用することができません。通信機器以外もNGなため、スマートフォンはもとより、デジタルカメラも使えません。機内から離着陸時の風景を撮りたければ、フィルムを用いる昔ながらの銀塩カメラを使う必要がありました。

 しかし近年、世界的に航空機内での電子機器使用制限を緩和する動きがあり、日本の国土交通省もこの2014年9月から、強い電波を出さない電子機器について離着陸時の利用を認める方針を決定しました。「機内モード」に設定するなど強い電波を発しない状態であれば、離着陸時でもスマートフォンや携帯電話、音楽プレイヤー、デジタルカメラなどの使用が可能になります。

 国土交通省が規制を緩和する9月以降も、航空会社によって対応が異なる可能性がありますが、これまであまり見ることの無かった離着陸時の写真が、あたりまえのようにSNSへ投稿される時代がやってきそうです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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