【日本の高速鉄道 その誕生と歴史】第4回「戦後の鉄道旅客輸送」

東海道新幹線開業50周年を記念し、どのようにして新幹線が計画され、開業に至ったのかを振り返ります。第4回は「戦後の鉄道旅客輸送」です。

焼け跡からの復興と進駐軍専用列車

 1945年に太平洋戦争が終戦を迎え、日本は戦後の復興期に入ります。今回は、焼け跡から復興していく段階で、戦後の鉄道旅客輸送がどのように行われていたのかを、振り返ります。

 日本の鉄道は戦時中に甚大な被害を受けていましたが、戦地から引き揚げてくる軍人や、疎開先から故郷へと戻る人々など需要は衰えることなく、休む間もなく働き続けました。

 しかしながら戦争で受けた被害は大きく、粗悪な材料を用いた簡素な“戦時設計”の車両は、いくつもの事故を起こし、極端な燃料不足もあって列車の運行は大幅に妨げられました。

 また、戦後7年間、日本は進駐軍によって統治されました。その間、進駐軍専用の車両や列車が整備され、進駐軍の輸送を行っていました。これに供された車両は、基本的に白い帯を窓下に巻いており、外観からも容易に判別が可能でした。

 日本人が乗る車両は整備が追いつかず、材料不足により窓ガラスがなく、座席すらなかった車両も数多く存在していましたが、進駐軍専用車両についてはきちんと整備され、中には食堂車などを連結した豪華な編成も存在しました。

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