中国が警戒する日本のリニア 狙いはその技術か?

中国に存在する、同国の高速鉄道が世界へ進出するにあたって日本の「超電導リニア」が大きな脅威になるという考え。そこには「粘着式鉄道」の限界と中国の野望が見えてきます。

中国が日本のリニアを狙う十分な理由

 鉄のレールと車輪で走行する粘着式の鉄道では、2007年にフランスのTGVが574.8km/hという記録を出していますが、これはあくまで特殊条件下におけるテスト走行です。基本的にこうした粘着式の鉄道は速度が高くなるにつれレールと車輪のあいだに作用する摩擦力が低下し、加速が難しくなります。

 だからこそ日本は、摩擦力に頼らず高速運転できる磁気浮上式の「超電導リニア」を開発しました。つまり粘着式の鉄道で中国が速度向上を図っても、大きなブレイクスルーがない限り、速度でリニアに勝てる可能性は低いのです。磁気浮上式の「トランスラピッド」についても、先述の通り先行きは不透明です。

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日本のリニア開発は1962(昭和37)年にスタート。写真は1977(昭和52)年に製造され、当時世界一の517km/hを記録したML500。

 そのため中国は、日本の「超電導リニア」技術導入を試みる可能性があります。

 21世紀初め、中国が粘着式の高速鉄道を走らせるにあたって、日本から東北新幹線「はやて」などに使われていたE2系新幹線電車が中国に供与され、2007年より走り出しました。しかし中国はその後、高速鉄道技術を国産化したと主張。世界市場へ展開しようとしています。「超電導リニア」についても、同じような筋書きを考える可能性がありえます。

 しかし「超電導リニア」開発に深く関わるJR東海は、新幹線技術は国内メーカーと国鉄、JRの技術陣による「汗と涙の結晶」とし、中国への新幹線技術供与については「国を売るようなものだ」と反対していました。

 またJR東海の葛西会長は2014年4月、中国に「超電導リニア」を販売することは「技術を投げ売りするようなものだ」という考えを示しています。しかし台湾へ輸出することについては、「ビジネスとして成立すると信じられる」と可能性を示しました。JR東海は技術流出を警戒し、取引先における中国人社員の存在に神経を尖らせているとの報道も2011年に行われています。

 世界で20兆円規模とも言われる高速鉄道市場。そこで日本と中国が戦うことになるのは疑いのないところでしょう。また「超電導リニア」の技術は空母から航空機を発艦させるカタパルトなどへ転用できる可能性もささやかれているだけに、その意味でも「超電導リニア」の扱いには十分な慎重さが必要だと思われます。

【了】

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コメント

13件のコメント

  1. 日本は素晴らしい!

  2. パクリ新幹線で散々痛い目に有ってるんだから、リニアは絶対パクらせてはイケない!

    売らない、技術指導、技術提供しない、技術者をヘッドハンティングさせないの3無い運動!

  3. やっぱり、回路内にブラックボックスを入れて、単純にコピー出来ない様にして海外展開しないと新幹線の二の舞です。台湾だからいいと言う話ではない。シャープだってあの様です。社員の皆さんが気になります。

  4. 自分はがめつくどケチなJR東海があまり好きではありませんが、リニアの技術に関してはここが独占した事は幸いでした。中国なんぞに決して渡しはしないでしょう。

  5. 記事中にもあるように、リニアの技術は、そのまま「レールガン」や「射出カタパルト」に つながるので、絶対に中国に渡してはいけません。

  6. 中国は 日本の技術者をねらっている。 札束でほっぺたを叩きながら(現状の3-5倍の給料)一人、二人と

    吊り上げてゆく。 かつて、韓国が半導体技術者にそうしたように・・。 

    現在の日本独自の技術(水産、農作物の品種改良、養殖技術など・・)、原子力、発電、もちろん宇宙、戦術機器

    などの開発者はあぶない。

  7.  近年、欧州では「超特急」(時速250km以上)の新車の発表が全く無く、時速225km(正確には140マイル)や時速200km(正確には125マイル)が少々と、時速160km(正確には100マイル)の新車が大多数になってきています。超特急や特急などの役割は旅客飛行機に任せて、急行や各駅停車を増やすそうです。

     そのため今後、超特急を積極的に推進するのは、中国、韓国、日本、欧州では日本との合弁企業、になると予測されます。

     結果的に、中国も韓国も日本の技術を利用しない限り高速鉄道のさらなる展開が出来なくなってくると考えられます。

       磁気浮上鉄道を販売する事に対しては、熟考が必須ですね。こんな状況では。

  8. 「中国が警戒する日本のリニア 狙いはその技術か?」の表題は中国と日本が逆だろ。

    「日本が警戒する中国のリニア その技術が狙われる」が正解。

  9. チョーセン×チャンコロ×ロスケ=嘘つき×泥棒×裏切者+厚顔×無恥

  10. 海外生産とか技術供与とか余計なことはしないでもらいたいね。

    日本での建設がまだまだ先なんだから、安定運用が確認できるまででもいいので海外には建設しないでくれ。

    この超電導リニアをパクって車両を小さくして真空で走行させることによって、イーロンマスクの言う「ハイパーループ」を構成し得るのだから。

  11. 中国にも台湾にも絶対リニア技術は与えるな・・・

  12. 中国高速鉄道の歴史は、米中の通商摩擦へ突入を連想する。

    之において、日本の1980年代も連想するが、時折、日本が悪しき道を作り上げた存在とされることも連想する。清算議論もないが、反省議論~事故裁判がないとされることも(苦手な議論で顕著では?)、どうであろうか?

  13. 少し、記事から離れるかも知れませんが…

    (記事の)高速鉄道、新幹線などで、中国不評からか?

    この記事のコメント欄において、(誰の得点にもならないような)心配な傾向が拝見されるように思う。

    上と逆に、日本へ不安(不評)を書くが…

    現状、香港も台湾も、(近年不評だが)中国も、日本と比べて、民族主義的と思わない。

    特に、民族主義~国家主義も、民主共和制議論も… あるいは、過去の統帥権干犯問題議論も… 国家体制へ改革浄化は、リラックス~心持ちが重要としたら… 台湾~シンガポールも含め、中国人と仲良くしたいものと思う。

    近未来、AI飛躍においても、新産業革命到来とされる以上に、議論環境~文化環境こそ、改革が予想されるのでは?

    従って、歴史問題、近隣諸国問題こそ、見込がある場合、もっと、早いうちに、(議論上重要な)目標は得られるとして、現状へ転向を求めては?

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