世界が待望!?「ガンプラ」品薄の解消なるか バンダイの「スゴい新工場」みてきた 駅隣接で駅名にも採用
BANDAI SPIRITSは2025年8月20日、新工場「BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE(BHCPDII)」の内覧会を開催しました。
静岡鉄道とのコラボ企画も多数
BANDAI SPIRITS(バンダイスピリッツ)は2025年8月20日、静岡県静岡市にある「バンダイホビーセンター」内の新工場「BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE(BHCPDII)」の内覧会を開催しました。

BHCPDIIは2025年1月に竣工し、既に一部施設が稼働を開始しています。本格稼働は2026年度を予定で、新工場内ではプラモデルのパーツを成形する多色成形機10台と単色成形機84台が稼働する計画です。
また、ミュージアム施設「BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE MUSEUM(BHC PDII MUSEUM)」も併設される予定で、同施設は9月2日にオープン予定です。
新工場およびミュージアムは、静岡鉄道・長沼駅の目の前に位置し、同鉄道とのコラボレーションも実施されます。9月2日からは長沼駅の副駅名として「バンダイホビーセンター前駅」の表記が追加されるほか、8月30日から9月12日まで、BHCPDIIのロゴをあしらった特別車両の運行や、特別デザインの1日乗車券の販売が予定されています。また、記念切手の販売も計画中とのことでした。
さらに、新静岡駅直結の商業施設「新静岡セノバ」では、8月29日から10月30日まで「THE GUNDAM BASE POP-UP in SHIZUOKA」を開催。限定商品をはじめ、多数の商品ラインアップが展開される予定です。
なお、新工場BHCPDIIが本格稼働すると、BANDAI SPIRITSのプラモデル生産能力は2023年度比で約35%向上する見込みで、世界中で入手困難となっている『ガンダム』シリーズのプラモデル「ガンプラ」の増産にも大きな期待が寄せられています。榊原博代表取締役社長は、「世界中のプラモデルファンに、より多くの商品をお届けしたい」と意気込みを語りました。
同工場は省人化を重視した設計となっており、AGV(無人搬送車)や天井搬送台車、自動倉庫などの設備を備えています。これにより、各階を人の手を使わずに移動でき、パーツの成形から袋詰め、箱詰めに至るまでの工程を、機械や産業用ロボットの力だけでオールインワンで対応可能です。
また、BHC PDII MUSEUMでは、プラモデル製造の工程を順を追って学べる展示のほか、「インサート成形」や「スナップフィット」など、同社独自の成形技術の紹介、さらに「デザイナーID」をかざすことで「モデリングデザイン」「カラーリングデザイン」「モールドデザイン」を体験できるコーナーなどが設けられています。なお、同ミュージアムでの体験イベントは、1日に実施できる回数に限りがあるため、事前予約制となります。
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