全長の9割がトンネルのリニア 最長のトンネルはどこ?

JR東海がリニア中央新幹線について、工事実施計画の認可を国土交通大臣に申請。合わせてその概要を発表しました。南アルプスをトンネルで通過するリニアですが、最も長いトンネルは別の場所でした。

最長トンネルは南アルプスではなく

 JR東海は2014年8月26日(火)、まず品川~名古屋間で建設予定のリニア中央新幹線について、工事実施計画の認可を国土交通大臣に申請。合わせてその概要を発表しました。

リニア中央新幹線で使用される予定のL0系。既に車両は製造されており、山梨県内の実験線で試験走行を実施している(資料:JR東海)。

 リニア中央新幹線は、場所によっては標高が2000mを超える南アルプス、中央アルプスにトンネルを建設し、東京と名古屋を直線的に結ぶ計画です。また用地確保が難しい大都市圏では、公共の利益となる事業のためなら地権者へ補償する必要が無い「大深度地下」を活用し、トンネルで路線を建設します。そのため品川~名古屋間約285kmのうち、およそ250km、約88%がトンネルになる予定です。

 トンネルで最も長いものは第一首都圏隧道で、長さは36924mです。起点の品川から、神奈川県相模原市の橋本駅付近に設置される「神奈川県駅」まで続きます。

 また、「神奈川県駅」の先は長さ3645mの第二首都圏隧道が続いており、品川駅と「神奈川県駅」は地下駅です。そのため実質的には品川駅から、第二首都圏隧道の出口がある相模原市緑区大島付近の相模川橋梁まで約42km、ずっとトンネルになります。

 とはいえ最高速度500km/hのリニアは、品川~名古屋間の約285kmをおよそ40分で走破してしまいます。42kmのトンネルを走り抜けるのに要する時間は、品川駅から加速する時間を考えても10分かからないでしょう。

 長さが2番目のトンネルは第一中京圏隧道で、34210mです。岐阜県可児市から名古屋駅まで続きます。

 3番目は長さ25019mの南アルプス隧道で、山梨県南巨摩郡早川町から長野県下伊那郡大鹿村まで、4番目は長さ23288mの中央アルプス隧道で、長野県飯田市から岐阜県中津川市まで続きます。

 リニア中央新幹線は南アルプスをトンネルで通過するイメージが強いかもしれませんが、実は大深度地下を行く大都市圏のトンネルが長さトップ2。そこに南アルプス、中央アルプスを通る山岳トンネルが続く形になっています。

 地上を走る区間は、谷間を通過する場合などにしばしばありますが、地上走行が連続し車窓を楽しめる可能性があるのは甲府盆地付近の約20km、長野県飯田市付近の約4km、岐阜県中津川市付近の約4kmなど、一部に限られそうです。

 ちなみに最も長い橋梁は、甲府盆地にある釜無川橋梁の751mです。

 また最高地点は南アルプス隧道内、静岡・長野県境付近で、標高は1200m強。JRでもっとも高いところを走る路線は山梨・長野県を走る小海線で、標高は1375mです。リニア中央新幹線はそれに次ぎ、JRで2番目に高い場所を走る路線になります。

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