窮地に立つ地元鉄道を応援するため高校生がクラウドファンディング その最終結果は
車両の修理代が捻出できず、銚子電鉄では列車の減便が起きています。そこで費用を集めようと、地元の高校生たちが300万円を目標に「クラウドファンディング」を実施。11月2日、その結果が出ました。
古巣からの応援も
銚子電鉄(千葉県銚子市)で2014年1月、列車の脱線事故が発生しました。幸いにも怪我人はありませんでしたが、車両が破損。しかし修理費用を捻出できず車両が足りなくなり、減便運行を強いられています。
そこで2014年8月末、千葉県立銚子商業高校の生徒たちが「脱線事故で走れなくなった銚子電鉄をもう一度走らせたい!」として、「クラウドファンディング」を始めました。インターネットを介し不特定多数の人から資金を募る仕組みです。
その目標金額は300万円。達成できなければこの活動自体が無効になるなか、銚子や千葉の人々、鉄道ファンはもちろん、事故車両が銚子電鉄へ来る前に所属していた伊予鉄道(愛媛県松山市)や京王電鉄(東京都)の関係者が「銚松動輪会」を結成するなど、これを応援しました。
ちなみに事故車両の2000形は元京王2010系で、同電鉄で1959(昭和34)年から1984(昭和59)年まで活躍。その後、愛媛県に渡り伊予鉄道800系となり、2010(平成22)年からは再び関東へ戻って銚子電鉄2000形として走行していました。この伊予鉄道から銚子電鉄へ車両を輸送した際も、伊予鉄道と京王電鉄の有志が運搬費の支援を行っています。
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