窮地に立つ地元鉄道を応援するため高校生がクラウドファンディング その最終結果は

銚子電鉄の「主役」がみずから動いた意味

 この活動では、合わせて多くのコメントが寄せられました。そこには銚子電鉄を応援する声のほか、「銚子電鉄利用者の「主役」である高校生が自分たちで、自分たちの地域の鉄道を守ろうと努力していることが素晴らしい」といった主旨の言葉もしばしば見られました。

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高校生など交通弱者の足になっている銚子電鉄(2014年1月、恵 知仁撮影)。

 銚子電鉄はこの資金を活用し、事故車両の修理に着手。来年4月からの復帰が計画されています。またNHKによると、この活動以外におよそ70万円が銚子商業高校へ直接届けられたそうです。

 ちなみに銚子電鉄は2006(平成18)年、「電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください!! 電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」と同社ウェブサイトでアピール。その切実なメッセージが話題となって、同社の名物である「ぬれ煎餅」を購入するなどの支援が拡大。危機を乗り越えたこともありました。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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