後輩へ受け継がれるご利益 京阪の受験用お守り、効果が高そうな2つの理由

特に御利益がありそうな京阪のお守り、その2つの理由

 このように、鉄道で使われる滑り止め用の砂を受験のお守りにする例はしばしば見られますが、この京阪のものは、なかなかに御利益が高いかもしれません。

 その理由として、京阪では砂の返却を受け付けていることが挙げられます。同社では大津線での砂の配布を2005年に開始して以降、見事合格した受験生から砂の返却を受け付けており、その返却された「ご利益の砂」を混ぜて、次の受験シーズンに新しい「スベリ防止砂『勝利を砂ポート』」を作っているのです。今回で10回目の制作になるため、京阪は「年々ご利益が高まっています」としています。

 砂の返却はもちろん今シーズンも行われ、2015年2月1日(日)から3月31日(火)まで京阪石山駅、京阪膳所駅、浜大津駅、皇子山駅の各駅に設置されている返却用ボックスを使うなどして、その「御利益」へ後輩に引き継がせることができます。

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京阪の京津線は急勾配のほか、普通の電車が路面電車のよう道路上を走ることでも有名(2012年4月、恵 知仁撮影)。

 もうひとつ、この京阪の砂が御利益を持っていそうな理由があります。日本有数の急勾配路線である京阪大津線で配布される砂だからです。

 京阪大津線のうち、御陵~浜大津間の京津線は日本有数の急勾配路線で、最大で61‰という坂があります(1000m走ると61m高く、もしくは低くなる坂という意味)。かつてJR信越本線の群馬・長野県境(横川~軽井沢)に存在し、補助機関車を連結して坂を越えていた碓氷峠は66.7‰です。これに匹敵する急坂を持つ京阪大津線。そこで配布される砂は効能が高い、かもしれません。京阪グループは「一丸となって受験生を応援」するとしています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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