新幹線50周年記念の100円硬貨 発行枚数1位は北陸、5位上越と対照的に
財務省は近日発行予定の新幹線50周年を記念した100円硬貨について、その発行枚数を明らかにしました。「取扱金融機関の希望枚数等」によって決定されたその発行枚数、最も多いのは北陸新幹線で、最も少ないのは上越新幹線。「路線の境遇」でも対照的な2路線が、発行枚数でも対照的になりました。
まもなく金沢開業の北陸新幹線がトップ
財務省は2015年1月23日、「新幹線鉄道開業50周年記念貨幣」のうち近日の発行が予定されている新幹線5路線(東海道、山陽、東北、上越、北陸)の「百円クラッド貨幣」について、それぞれの発行枚数を明らかにしました。
財務省はその発行枚数について、「取扱金融機関の希望枚数等を踏まえ」決定したとのこと。よって発行される100円硬貨の枚数は、「希望枚数等」によって5路線で異なることになります。
このうち発行枚数最多は北陸新幹線の硬貨で、236万枚です。まもなく2015年3月14日、金沢まで延伸開業する北陸新幹線。やはり注目度が高いのでしょうか。これに東海道新幹線の232.4万枚、東北新幹線の230.4万枚、山陽新幹線の229.2万枚と続き、最も少ないのは上越新幹線の228.8万枚です。
上越新幹線は、北陸新幹線の金沢延伸開業に伴って首都圏と北陸を結ぶ役割が大きく薄れるため、3月14日のダイヤ改正で運転本数が見直されます。開業に湧く「北陸」と、その「上越」。対照的な路線が、奇しくも発行枚数でも対照的になった形です。
この記念100円硬貨の具体的な引き換え要領に関し、財務省は2015年3月頃に発表するとのこと。またこれら5路線以外の新幹線記念100円硬貨については、今後改めて発表するとしています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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