北海道の冬、その厳しさを道外へ伝えるべき JR北海道再生推進会議

トラブルが続いたことから、再生を進めているJR北海道。有識者による会議でJR北海道は「ハンディキャップ」を背負っていることを広く告知し、それを前提に議論を進めるべきだという意見が出されました。その「ハンディキャップ」は「冬」です。

JR北海道が背負っている「ハンディキャップ」

 JR北海道では事故、トラブルの頻発を受け2014年6月12日、外部の視点から助言を得るべく有識者による「JR北海道再生推進会議」を設置。その再生へ向けて歩みを進めています。

 そうしたなか2015年2月5日に行われた第5回の会議では、「JR北海道は他のJR各社と比べ大変なハンディキャップを背負っている」という意見が出ました。理由は「冬」です。

雪がこびりついたJR北海道、宗谷本線の列車(2007年12月、恵 知仁撮影)。

 会議前日の深夜、委員によって札幌運転所と手稲構内における除雪作業の視察が行われました。それを受けて委員は「現場の厳しさ、大変さが分かった」「これはハンディキャップだ」としたのです。合わせてこのハンディキャップが存在することはJR北海道の現実であり、これを主張するのは「甘え」ではないこと、それを前提に再生に向け議論する必要がある、といった趣旨の意見が出されました。

 また道民は冬期、除雪作業を日々行っており、北海道で鉄道を運行する大変さについては理解を得られやすいだろう、そのため道外に向けて北海道の冬の厳しさを伝え、JR北海道の現状について理解してもらう必要がある、といった意見も行われています。

 この状況を武器にしては、という意見もありました。除雪作業や線路の整備保守、車両の雪対策など、JR北海道が持っている厳冬期における列車運行ノウハウは世界的に希有で、逆にその経験を世界へ還元してはどうか、というものです。

 北海道における冬の厳しさは紛れもない現実であり、「再生」に向けてその観点が必要なことは確かでしょう。「JR北海道再生推進会議」は日本郵の代表取締役会長である宮原耕治氏が議長を、北海道知事の高橋はるみ氏、北海道大学大学院経済学研究科長の吉見宏氏らが委員を務めています。

【了】

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