北海道新幹線で冬期検証を実施 理由は本州と異なる雪

2016年春の北海道新幹線開業に向けて、冬期でもその性能を発揮できるか検証が行われています。新幹線はすでに東北や上越など積雪地での運用実績が多く存在し、北海道新幹線で使用される車両は東北新幹線と基本的に同じものです。にもかかわらずなぜ改めて検証を行うのか、そこには北海道特有の事情がありました。

新幹線にも搭載されているABS

 JR北海道が2015年1月30日から3月1日までの予定で、北海道新幹線の「冬期性能検証」を行っています。新幹線の車両や設備が冬期でも性能を発揮できるか確かめるもので、区間は新函館北斗駅(北海道)と奥津軽いまべつ(青森県)駅のあいだ。JR北海道の北海道新幹線用車両H5系を使用し、行われます。

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北海道新幹線H5系(上)と複雑な台車(中)、線路を守るスノーシェルター(下)(画像:JR北海道)。

 主な確認項目は3点あり、ひとつは最高速度からブレーキをかけ、低温・降雪時でも滑走制御が機能するか、計画通りの距離で停車できるかを検証する「ブレーキ性能確認」です。「滑走制御」とは簡単にいえば自動車のABSで、車輪がロックしてスリップすることを抑えます。

 ふたつめは「車両着雪状況確認」です。降雪地や積雪地を走行した場合、車両の床下、特に形状が複雑な台車付近へどのように着雪するか、その影響でどうなるか、検証を行うものです。

 最後は「冬期対策地上設備確認」です。エアジェット式というポイント(分岐器)の除雪装置やスノーシェルターなど、新幹線の線路に冬期対策として設けられている地上設備の検証が行われます。

 しかしなぜ、このような試験を行うのでしょうか。北海道新幹線のH5系は、東北新幹線「はやぶさ」などで2011年から使用されているJR東日本E5系と同等の車両で、降雪地帯での新幹線運行実績も東北、また上越で多く蓄積されています。

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