意外と難しい制服の再利用 横浜市交通局では軍手に

横浜市内の中小企業が対応できた軍手

 新制服への切り替えで大量に発生した、横浜市交通局の旧制服。古着としての利用は難しく、かといって焼却処分は環境的にスマートではありません。最終的にどうなったかというと、実は軍手になっています。

「横浜市内の中小企業が対応できたマテリアルリサイクル軍手になりました」(横浜市交通局)

 公営交通である横浜市交通局。環境への配慮と合わせ、市内企業の活用もリサイクルのポイントだったようです。

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制服から生まれ変わった軍手。色味が不均一なのがリサイクル品の証拠(撮影:海老塚 土史木)。

 こうして作製されたマテリアルリサイクル軍手は、一般的な軍手と違って全体的に色がグレーになっています。それが「元制服」の証です。今回作られたマテリアルリサイクル軍手の数量は10080双(20160個)とのこと。使われた廃棄制服の量は、なんと約2トンにもなるそうです。

 ちなみにこのマテリアルリサイクル軍手、横浜市交通局のイベントなどで入手できることがあります。「廃車作業立会いツアー」や車両基地見学、また子ども参加型のイベントなどで無料配布することがあるそうです。

【了】

Writer: 海老塚 土史木(バス交通文化愛好家)

幼少期にバスの方向幕へ興味を持ってから、バス部品収集、乗りバス、撮りバスなどに明け暮れる。鉄道模型収集や、鉄道・バス車両の第二の車生めぐりを絡めた旧道探索も趣味。鉄道模型雑誌の編集部でバス企画の編集を経験して以降、記事執筆やバス貸切企画、座談会などを通してバス趣味の楽しさを共有する活動を行っている。

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