“幽霊網”に絡まったウミガメ 救ったのは浦島太郎じゃなく海上保安官でした

第七管区海上保安本部の公式Xアカウントは、ウミガメを救助する様子を収めた映像を公開しました。

「ゴーストギア」に捕まったウミガメ

 第七管区海上保安本部の公式Xアカウントは2025年7月28日、長崎県対馬市の比田勝港沖で、放置された漁網に絡まったウミガメを救助する様子を収めた映像を公開しました。

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現場に向かった巡視艇である「はやぐも」(画像:海上保安庁)

 映像では、対馬海上保安部に所属するとみられる海上保安官が乗ったゴムボートが、漂流する大量の漁網と、それに絡まったウミガメに接近。ウミガメを傷つけないよう細心の注意を払いながら、体に絡みついた網を刃物で切断し、無事に救出しました。

 公式Xの投稿によると、「大量の網にウミガメが絡まっている」との通報を受け、巡視艇「はやぐも」が出動。「ウミガメを無事に救助し、航行の妨げとなる漁網も回収しました」と報告しています。

 投稿されたポストには、「お疲れさまです」といったねぎらいの言葉のほか、「浦島太郎にご注意を」と、ウミガメを助けたことにちなんでユーモアを交えたコメントも寄せられました。

 このように海上を漂流する漁網などの漁具は「ゴーストギア」と呼ばれています。放棄・逸失・投棄された漁具が、幽霊のように海をさまようことから名付けられました。

 ゴーストギアが海洋生物に及ぼす影響は深刻で、毎年多くの生き物が漂流した網に絡まり、命を落としているとされています。

【こりゃ大変だ…】漂流している縄を改修する様子(画像)

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