【今日は何の日?】国鉄リニアモーターカー、宮崎で有人走行に成功

9月2日、国鉄のリニアモーターカーが宮崎実験線で有人走行に成功しました。

 1982(昭和57)年の9月2日。国鉄が開発していた超電導リニアモーターカーが、宮崎実験線(宮崎県日向市・都農町)で有人走行に成功しました。

 1977(昭和52)年に開設された宮崎実験線(浮上式鉄道宮崎実験センター)。その線路は当初「凸」字状で、その上を無人の超電導リニア車両が走る形でした。1979(昭和54)年には、無人実験車両の「ML500」が当時の世界最高速度517km/hを記録します。

 しかし、車両へ食い込む形になるこの線路形状では乗車スペースの確保が難しいことから、国鉄は1980(昭和55)年、宮崎実験線の線路を「U」字状へ変更。現在の超電導リニアと同様の形状になります。

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「MLU001」の模型。2両、もしくは3両編成で走行試験を行った(2007年10月、恵 知仁撮影)。

 そこで将来の大量輸送を念頭に、人が乗ることのできる車両として「MLU001」が登場。この車両が1982年9月2日、宮崎実験線での有人走行に成功しました。「MLU001」の「U」は、線路が「U」字型になったことを意味します。

 ちなみに「MLU001」は1987(昭和62)年、最高速度405km/hを記録しました。

【了】

【車窓に延々と映る「リニア線の廃線跡」】

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